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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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オンラインゲームをやっていて思いついたネタです…まぁ…ゲームの流れとは違う点ばかりですが…

あれやってると、どうしてもトリコ達のセリフに「それは小松に言うべき言葉だろ!」と何度も突っ込みを入れたくなり…自分の脳内では常時、小松も同行させています(笑)

ついでに…ココさんの毒膜…
「○○は毒膜されている」
と表示される度に、援護防御して貰っているというより毒にさらされている感じが…

ゲームやってない人にはわからないネタでスミマセン…

ちなみに…これからやってみようと思った方。
ココさんとサニーさんは途中参加で初っ端はトリコさんだけですので、あしからず。


「面倒くせぇ…」
 手にしていた書類の束をテーブルに放り投げると、深いため息が出てしまう。
 トリコが放り投げた書類にはIGOからの特殊な依頼が書かれていた。
 ハントの依頼ならばそこそこに歓迎するのだが、今回は趣が違っている。
「そう言わないで、先輩として教えてあげたら良いじゃないですか」
「あのなぁ小松…ココならまだしも、オレがそういうタイプに見えるか?」
 十分に見えます。
 と口に出して伝えたかったが、心底嫌がっているトリコの様子から小松は苦笑いを返すしかなかった。
「でも捕獲レベルの高い猛獣を相手にするより簡単な仕事じゃないですか」
 そう、依頼内容自体は難しいものではないのだ。
【新人美食屋の研修】
 今までに行われた事は無いが、書類に書かれている内容もトリコにとっては簡単な事ばかり。
「美食屋にライセンスを、というのには違和感を感じますが、IGOがそう考えるのも納得出来ますし」
 近年、自称美食屋による詐欺紛いの事件が横行していた。
 法外な報酬の請求。(当初約束した報酬を貰った上でさらに請求)
 他の美食屋からの食材の搾取。(特に新人美食屋が被害にあう事が多い)
 悪質な所では勝手に食材を送りつけ代価を求める。(払う筋は無いのだが、払わないでいると逆に詐欺扱いされてしまう)
 IGOも取締りを行ってはいるが逮捕者が増える一方で犯罪件数は中々減少しない。
 その為、美食屋を名乗る為のライセンスを発行する、という案がIGO内部で提起された。
 IGO内部でも意見は半々に分かれており、今回試験的に信頼のおける美食屋による新人の見極めを行う運びになり、その依頼がトリコに持ち込まれたのだった。
「それで、いつからなんですか?」
「来週だってよ。ったく…人の都合もお構いなしに押し付けやがって…」
 IGOの局長クラスからの依頼だったなら間違いなく断っていたのだが、今回の依頼主は会長の一龍の名になっており、断りたくても断れない。
 トリコはすでに来週の予定を経てていたというのに、それが全てパーになってしまった。
 そう、何気なく話を振って小松をハントに誘う、という何にも代えがたい大切な予定が流れてしまったのである。
「今回ばかりは恨むぜ…親父…」
 タイミングの悪すぎる育ての親へ悪態をつきつつも、ため息の止まらないトリコであった。


 顔合わせ当日。
 IGO関係者との待ち合わせは小松の勤務先でもあるホテルグルメのレストランが指定されていた。
 到着したトリコが何気なく室内を見回すと、そこには見知った顔が二人。
「ココ!?サニー!?何でお前らが?」
「小松くんに逢いに来た、と言いたい所だけど残念ながらIGOからの依頼でね」
「どうせ前もだろ?新人研修」
「お前らもなのか?!」
 驚き半分、うれしさ半分。
 勿論、嬉しい、というのはこの不幸が自分だけではなかった事と自分が新人に迷惑をかけられている間に小松に2人が近づかないですむという安堵からである。
「でも凄いですよね。皆さんが研修するなんて。そんなに期待の新人なんですか?」
 トリコにコーヒーを出していた小松の口から期待の、と聞いて3人が3人とも微妙な顔をする。
 それもその筈。
 自分たちに任せるのだからそれ相応の者が来るのかと資料に目を通してみれば…グルメ細胞も持たない、所謂【普通の人間】。
「まぁ…多少筋力はあるみたいだけどな」
「僕のところは瞬発力に長けているみたいだね」
「っちは知識だけ」
 長けているとはいえ、普通の人間としては、と前に付く。
 身体能力が化け物じみている訳でもなく、特殊な能力を持っている訳でもない。
 何故、彼らが選ばれ、さらに自分達が研修を行わなければならないのか。その意図すら渡された書類からは読み取る事が出来ずにいた。
「でもよ、なんで顔合わせが此処でなんだ?」
「あ、それは何か僕にも頼みたい事があるとかで…ただ仕事を抜けられないと伝えたら場所を此処にするから時間を作って欲しいって言われたんです」
「…仕事を抜けられない?IGOからの依頼なのにか?」
「当たり前ですよ。ただでさえ、トリコさん達とのハントで休んでしまっているのにこれ以休めません」
 それはつまり。
「…小松の場合、オレ達が優先されてるのかハントが優先されてるのか微妙なところなんだよな…」
「電磁波からも読み取りにくいんだよね…」
「けど、いんじゃね?今は」
 どちらが、などと聞いてしまえば真摯な小松は答えを導き出そうと悩む事だろう。
 そんな事で悩ませ、今の関係を壊したくは無い。
 いや、今以上の関係になれたらという望みが無い訳でもないだが、逆を考えると誰もが踏み出すことが出来ずにいた。
「?どうかしましたか?」
「小松くんにまで依頼するなんて例外だらけだな、と思ってね」
「そうなんですよね…僕に出来る事なんて料理くらいですし…」
 トリコ達のお陰でそこいらの料理人よりはハントの実戦経験は豊富だが、それでも美食屋と比べたら微々たるもの。
 しかし料理の腕は本人が自覚していないだけでかなりのもの。
 IGO直営ホテルの料理長という事もあり、IGOが一番頼みやすい相手である事は解るのだが…
「なぁ、もし頼まれるのが料理だとして…タダで作ってやるのか?」
 自分達にそうしてくれている様に。
 自分達の様な者まで受け入れてしまう懐の深い小松ならばやりかねない、と思ってしまったのだが。
「無料でなんて上からの指示でも無理ですよ。いくら新人だからって特別扱いは出来ません。食材の持込でも調理代金はちゃんと請求しますよ」
 きっぱりと言い切る小松であったが、トリコ達は代金を請求された覚えが無い。
 これは特別扱いして貰っていると素直に考えてしまって良いのだろうか?
 それとも四天王だから料金は取れないと考えているのだろうか?
 普段なら細かい事に拘らないトリコも、言葉の裏を読むココも、他人の言を気にしないサニーも気になって仕方が無かった。
「そろそろ時間ですね。どんな方が来るのか楽しみですね」

 約束の時間まで後5分…

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HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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