忍者ブログ
Admin / Write / Res
WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
<< 10   2024/11   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30     12 >>
[14]  [13]  [12]  [10]  [9]  [8]  [7]  [6]  [5]  [4]  [3
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私は…どうやらチビキャラが好きなようです(笑)

DBSSなんて本筋(Relation)は未だに主人公赤ん坊ですからねぇ…
まぁ向こうは段々大きくなるんですけど(そこまで話は書けてるんで)こっちはどう転ぶか全く解りません!

☆拍手を下さった皆様、ありがとうございます。
 設置したものの、まさかまさかの思いで大変嬉しいです。

少しでも皆様に楽しんでいただけます様にと、【一期一会】第4話となります。


「小松君…これは一体…」
「松の家にちっさいオレ?んで?」
 はぁ、と小松はため息を一つつく。
「何でってボクも思いましたけどね…」

 話は半年以上前に遡る。
 IGOの研究所ではいつも通り、保管しているトリコ達の検体を用いて様々な遺伝子実験を行っていた。
 その目的は勿論、人間がグルメ細胞に適応できる可能性を1%でも上げる為にである。
 その過程で、とある研究者が放置してしまった細胞が勝手に分裂を始めた。それらは分裂・増殖・結合を何度も繰り返し段々と大きな細胞へと進化し始める。
 当初は何の興味も持たなかった研究者達もその成長スピードに興味を持ち始め、栄養を与えてさらに進化を促した。
 そして3ヶ月前。
 培養液の中で栄養を十分にとっていた細胞たちは、人の胎児に似た姿をとり、細胞の持ち主と同じ姿へと変貌していった。
 細胞レベルでの自己再生。
 研究者達は大いに喜んだ。再生能力の高いグルメ細胞であるが、目に見えないレベルの細胞から肉体が再生されたのは前例が無い。
 ある程度まで育ったそれらを研究者達はそれらを育てるプロジェクトを立ち上げた。
 四天王と同じ環境を与え、同じプログラムで肉体を強化し、「第二の四天王」を育て上げようとしたのだ。
 だが、それらはそれ以上の進化を止めてしまった。
 培養液で育てられる限界まで育て、外に出すが…それらは1週間も経たぬうちに活動を停止し、細胞が死滅してしまったのである。
 何度繰り返しても、残念な結果しか出ず、それならばとマンサムの発案で「全く違う環境」で育てる事になった。四天王が育った環境に適応出来ないならば、逆に四天王と無縁であった環境で育ててみてはどうか、と。
 しかし研究所の人間が関わってしまっては結局の所「違う環境」にする事は出来ない。
 そこで白羽の矢が立ったのが小松であった。
 四天王と近しい存在でありながら、その感覚は一般人そのもの。研究所やグルメ細胞の存在を知っても一切口外しない口の堅さ。そして研究所の人間では有り得ない「四天王を人として見る」その感性。
 グルメ細胞の成長に欠かせない食に関しても、IGO専属料理長という実績を持っている。これ程の好物件は他にはない。

「マンサム所長が突然来て『こいつらの面倒見てくれ!』って置いていった時には何が何だか解りませんでしたよ。1歳位の子供をポンっと3人も置いていくんですから。お陰で2週間ばかり店を休む事になりましたしね」
 流石の小松も、仕事をしながら3人の子供の面倒を見る事は出来なかった。
 子育ては毎日が格闘である、という誰かの言葉は本当だったんだと実感した日々でもある。
「でも、その2週間で5歳児位まで成長してくれたから仕事にも行けるようになって助かりましたけどね」
 急な成長を目の当たりにした小松は急ぎマンサムへと連絡を取ったが「問題ない!」の一言で片付けられてしまった。それ以上に、2週間生きて成長した事にマンサムが驚いた事を小松は知らない。
「ん?2週間でそれだけデカくなったなら、何でまだこのサイズなんだ?」
 小松が預かったのは2ヶ月前。
 当初の成長速度ならば、既に少年期から青年期へと変わる年代に突入している筈である。
「…ずっと1人暮らしだったから、お帰りって言ってもらえる生活が楽しくて。だから…」
 つい、口に出てしまった言葉。
「こまつが『そんなにいそいでおおきくなるとさみしい』っていったからさ」
 ポフンと青い髪の子供  小さなトリコが小松の背後からおぶさる様に抱きつく。
「…こまつさんがさみしいのはいやです…」
 ギュっと黒い髪の子供  小さなココが小松の袖を掴む。
「っきくなったら、まつおいて、けんきゅうじょにかえんないとなんねーし!」
 トスンと白い髪の子供  小さなサニーは定位置であるかのように小松の膝の上に座る。
「この子達はボクの気持ちを汲み取ってくれたみたいで。マンサム所長もこの子達の好きにさせて良いと言ってくれたので、この子達の保護者が必要なくなるまでは一緒に暮らす事にしたんです」
 小さな幸せをくれた小さな存在。
 小松は3人に自分が貰った以上の幸せをプレゼントすると心に決めていた。

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
サーチエンジン
バーコード
ブログ内検索
お気に入りサイト集

20110527220702.jpg
季節ハズレのカニ祭 様

zyoutunsamabana-15.png
バダの里 様

dbbana2.jpg
No-Next★ぷらねっと 様

隠れ家はじめました 様
※18歳以上対象トリコサイト
etc
カウンター

Copyright ©   ~言の葉の部屋~ All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]