いや～今日はDB追加しようと思ったのに…本誌のトリコにやられました…何あの見事なゼブコマ具合は！

「ゼブラさんの報酬が小松だったらいいなぁ」なんていう腐女子の望みを本誌がかなえてくれるとは…作者様々です☆

てなわけで、とても短いけど【一期一会】第3話です。

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「おまえ！わるいやつだろ！でてけ！」
　トリコの膝丈くらいしかない小さな物体が懸命にトリコの足を押し返そうとしていた。
「ココ！サニー！」
　後ろにいた2人の名を呼ぶと、サニーの触覚が伸び相手を絡み取る。そして動けなくなった所を狙ってココが毒を飛ばそうとしたが…
「3人とも！そんな事をした駄目ですって何度言ったら解るんですか！」
　小松の怒声が響き渡った。
「え、あ、ゴメン、小松く…」
「オレじゃねーし！トリコが…」
　ココとサニーの言葉が終わらぬうちに、ゴンッゴンッゴンッ、と痛そうな音が続く。
「いいですか、トリコさん、ココさん、サニーさん。何度も言いますけど、そういう事はしたら駄目なんです。皆さんの力は特別なんですから、他の人に対して使ったら駄目ですよ」
「…わるかった…」
「ごめんなさい…」
「もうしねー…」
　約束ですよ。と小松が笑顔をむけると無言で3人は頷いた。
「もう。トリコさんが扉壊したりするからこうなるんですよ。ココさんもサニーさんもどうして止めてくれなかったんですか。それに来るなら来るで連絡くれれば良いのに」
「え、あ、いや…それより…そいつ等なんだ？」
　小松と自分達の間には小さな物体が3つ。
　トリコもココもサニーもそれらの物体にとても見覚えがあった。
「…トリコさんとココさんとサニーさんです」
　ほらご挨拶して、と小松は3つの物体を改めてトリコ達に向かい合わせた。
「こいつ、こまつのてきじゃないのか？」
　不躾に人を指差しながら、納得のいかない表情の子供。
「はじめまして」
　それとは対照的に丁寧にお辞儀をしているが、警戒心を全く解く様子の無い子供。
「…」
　ふて腐れた表情で無言のまま睨み付けてくる子供。
　自分達が怒られたのかと思った先程の説教はこの子供達に向けられたものだった。
　そしてその子供達は…まさしく20数年前の自分達そのものであった。