WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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え~…先に謝っておきます…すみません…
なんか話を書き進めている内に変な内容に(^^ゞ
「そう怖い顔をされずとも、失敗作など幾らでも差し上げますよ。貴方が新たな四天王を育て上げたら、ですがね」
我々、と男が言っていた事を小松が思い出した時には周囲を十数名の研究者に囲まれていた。
話していた男と同じ目をした集団。
あんな考えを持った人間がこんなに居るとは。
背後にある階段を戻るしか、小松達に道は無い。
今すぐにでも、3人を連れて戻りたかったがそれでは此処にいる者達を置いていく事になってしまう。
「ボクに新たな四天王なんて育てられる訳がありません。ボクに出来る事なんて限られてますから」
言葉を発しながらも、全員で逃れる術は無いかと模索する。
「それはボクだけじゃなくて、貴方達にも絶対に出来ない事です」
自分は四天王を育てようと思った訳ではない。
確かに、預かった当初は小さな3人とトリコ達とを重ねてしまう事もあった。
それは名前や容姿からすれば仕方の無い事なのだが、小松はそんな自分を恥じていた。
同じ名前、同じ姿を持とうとも。
完全に同一の存在などこの世に存在する訳が無い。
だからこそ、小松はどちらの名も同じように呼ぶことにした。
トリコ達の名をそのまま付けられたとは言え、それがこの子達自身の名でもあるから、と。
7人で暮らし始めた時は2人が同時に返事を返す事もあったが、今では同じ名前、同じ呼び方なのに小松が呼んだ方だけが返事をする。
それは小さな3人とトリコ達の間でも、各々の名だと認識されたからだと、小松は思っている。
「いいえ、同じ存在は造り出せます。我々の手なら」
「無理ですね。この子達や此処にいる子達を失敗作なんていう人達にトリコさん達と同じ存在を育てるなんて出来ません。奇跡的にトリコさん達と同じ考え方や物の見方をする子が産まれたとしても、そんな子が貴方達の言うことを聞く筈がありませんから」
そうトリコ達は研究所の人間を嫌っている。
小さな3人
そして
「育てられない…ね。ならば、そこにいる失敗作は何なのですか?寿命の面では失敗作ですが、性格や身体能力の面では正しく四天王そのものでしょう!」
「…全然違いますよ?」
今度は小松が男の言葉にきょとんとしてしまった。
「トリコさんもココさんもサニーさんも。皆、全然違います。そりゃ一緒に生活してますから多少似た面は出てきてしまいましたけど…それも良くない所ばかり…でも子供の性格の一面が親兄弟に影響されるのは普通の家庭でも起こる事ですから仕方無いんですけどね。でもトリコさんはトリコさんみたいに無神経じゃありませんし、ココさんもココさんみたいに排他的じゃありませんし、サニーさんもサニーさんみたいに偏食性はありませんし、何より3人とも変質的じゃありません!」
オリジナル達が小松にどう思われているのか。
期せずして、その一面を知ってしまった3人はオリジナルを哀れに思いつつも、自分達は小松にそう思われないようにしようと固く心に誓った。
「変質…ですか…?」
「そうですよ!人の都合なんかお構い無しに夜中に訪ねて来ては玄関の扉を鍵ごと壊す!鍵を溶かす!ピッキングする!仕込が忙しくて泊り込みになると何故か職場に来るんですよ?!突発的な事だって言うのにどうしてボクがそこにいるって知っているのか考えたら変質的以外になんて言うんですか!この子達にはそんな面はありません!えぇ、ボクが育てる限り、絶対にそんな子にはしません!」
研究者達にとっても、全く予期しなかった答えだった。
いや、予期できる訳が無い。
四天王の3人が、その様な行動を取るなど誰も思いもしなかったのだから。
「こんな事も知らなかった貴方達がトリコさん達と同じ存在を育てられる訳が無いし、ボクがそんな厄介な存在を増やす手伝いをする訳が無いでしょう?同じ姿でも生まれて思考を持った時から別の存在なんです。ボクより頭の良い皆さんがどうしてそれを解ってくれないんですか?」
「しかし…それでは…」
「…ぼくはなかにいたときから、あなたたちがきらいでした」
黙って小松の話を聞いていたココが不意に言葉を漏らした。
「あなたたちはしらなかったでしょう?ぼくたちがはやくしんじゃうりゆう」
その理由はただ1つ。
「ぼくたちがあなたたちをきらいだから。いっしょにいたくないから。おもうままになりたくないから。だからぼくたちはいきたいっておもわなかった」
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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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