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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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連日、拍手を下さっている皆様方、ありがとうございます。

そんな皆様には申し訳ないのですが、キリバン用に設定していたキャラからコメントの用意が間に合わなくなり最近設定してませんでした(^_^;)
なので、携帯からHITしてしまったのか、お名前不明の方へHITしたコメントを再利用させて頂きます(^^ゞ
(お名前の判明しているコメントは再利用しません)
携帯でHITしてしまった場合は作っただけで日の目を見ない事になってしまってちょっと寂しいので…
もし、「あ、前に自分が読んだヤツだ」なんて言うのがあっても大目に見て下さい(笑)
ちなみに次回は7000番台に発生し、DB親父’Sです。
 



 カカロットと会った日からブロリーの精神状態は見違えるように安定していた。
 教育係との間にも以前と違い、砕けた空気が流れている。
 無理をしてでも連れ出したかいがあった。とパラガスは思っていたが、その後が問題だった。
 ブロリーのことではない。
 この一件が知られてからというもの、連日、元老院への呼び出しを受け、抗議とは言えない愚痴を聞かされ続けていた。
「パラガス殿。何度もでも申し上げるが、今後ブロリーを連れ出す場合は必ず我々を通して頂く」
「そうですぞ。ブロリーのような戦闘力の高い者は幼いうちの教育が大切だというのに」
 言った所で許可が下りるわけも無く、他人に息子の教育方針に口を出されたくない。
 内心ブツブツと文句だけが並んでいたが、それを表情に出す事はなく、パラガスはただ黙って老人達の話を聞いていた。
 この老人達が『当時』は最強の部類に入るサイヤ人だったなどと誰が思うだろうか。
 今と昔では戦闘力の基準が違う。
 元老院のメンバーだけを相手にするならば、パラガス1人でもどうとでも出来る。
 だというのに、この老人達は自分達は強いのだから何でも好きにして良いと勘違いをしているのだ。
 その上、この百害あって一利無しな元老院に味方をする性質の悪いエリート戦士の多い事。
 老人達の私兵と化しているそれらの存在が、パラガスが慎重にならざるを得ない理由だった。
 1人でも逃したならば、何がしかをでっち上げて反撃に出てくる事は目に見えている。
 潰す時は全員を纏めて潰す必要性があるのだ。
 パラガスは老人達の無駄な愚痴を右から左へと聞き流しつつ、協力を得られる者、なびき掛けている者などの戦力を計算し、いつ仕掛けるのが妥当かと目の前の者を倒す算段を立てていた。
 既に4時間以上。
 この場から出る事すら出来ないパラガスにはそれしかやる事がなかった、と言った方が正しい。
 片付けなければならない案件は山のように溜まっているというのに、この老人たちにとっては国や国民の為の仕事よりもパラガスに文句を言う事が最優先であり、自分の事以外はいつも二の次。
 国を支える地位にあるならば国の為に働いてこそ。
 とは言え、今の元老院の老人達にはそれほど有能な能力もなく、国事に口を出されても邪魔でしかないのだが。
 こやつ等の上に隕石でも落ちてきて手っ取り早く始末してくれないものか、と起こりもしない事をパラガスが考えていたところ、不意に外が騒がしくなった。
 慌てた足音がこの部屋へと近付いてくる。
「し、失礼します!至急この館より避難してください!」
 入ってきた兵士の顔は見るからに青褪めており、自身も早く逃げたい、と訴えていた。
 何が起こっているのかと兵士に確認するよりも早く、巨大な衝突音と共に建物全体が大きく揺れる。
「パラガス!何処に居やがる!」
 揺れが収まるか収まらないかのうちに、忘れたくとも忘れられない声が館内に響き渡った。
 廊下に出ると、少し先の天井に大きな穴が開いており、破壊された屋根や壁が散乱している。
 砂埃により遮られていた視界に人影が写ると、パラガスの予想通りの人物が其処にはいた。
「バーダック!身の程も弁えずに何を」
 パラガスを押しのけ元老院の1人がバーダックへと近付いていったが、その言葉が終わる前にバーダックにより弾き飛ばされてしまった。
 良い音を立てて壁に叩きつけられていたが、ピクピクと動いているところを見るとバーダックも手加減は忘れていないようだ。
「……お前というヤツは……」
 手加減を忘れてはいないが、相手が動けない程度のダメージはしっかりと与えている。
 いつも無茶をする者だと思っていたが、まさか元老院の館へ個人艇で突っ込んでくるなどとはパラガスですら予想が出来なかった。
「ツラ貸せ」
 短い言葉ではあるがバーダックが本気である事はしっかりと伝わってくる。
「解った。場を移そう」
 周囲に集まった者達について来るなと一睨みすると、バーダックはパラガスを連れてその場から去っていった。

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神薙
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事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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