WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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…起きたら夕方でした(-_-;)
折角の休みを寝てすごしてしまった…
半日以上寝てるなんて余程疲れてたんでしょうかね…自分…
折角の休みを寝てすごしてしまった…
半日以上寝てるなんて余程疲れてたんでしょうかね…自分…
「テメェはいつまで其処にしゃがみこんでりゃ気が済むんだ!」
玄関でブロリーを待っていたカカロットが目にしたのは、鬼の様に怒っている父の姿だった。
「ブロリーはな、テメェみてぇに簡単に家から出られねぇんだよ。それでもまたって言ったんなら、ヤツを信じてさっさと家の中に入りやがれ!」
カカロットの返事を待つまでも無く、バーダックの手はカカロットの首根っこを掴むと奥から顔を覗かせていたラディッツへと投げつけた。
「…ブロリー…」
「何だ」
「今、家から出られねぇのか?」
「そうだ。ブロリーは事情があって家から出られねぇ」
話した内容を何処までカカロットが理解出来るかわからないが、聞いてくる事には全て答えると、道すがら決めていた。
「じゃあ、オラが遊びに行く!」
「駄目だ。今、ブロリーの周りには怖い大人が大勢いる。お前が行っても会わせてもらえねぇだろうな」
「…父ちゃんよりも怖いのか?」
「オレの敵じゃねぇが、やっちまったらブロリーの父親に迷惑がかかる」
それに先程、暫く待ってやるとパラガスと約束したばかりだ。
舌の根も乾かぬうちに手を出すわけにはいかない。
「………」
口を噤んだカカロットの様子に納得したのだと判断したバーダックが室内を見回すと、1人足りない事に気づいた。
「おい、ラディッツ。ターレスはどうした?今夜は外出禁止令が出てるだろうが」
「大丈夫だよ。あいつ、マント持って行ったしさ。それに大体夕飯が出来上がった頃にはいつも帰ってくる…」
と、壁の時計を見上げるといつもなら帰ってきている時間になっていた。
「あの野郎…また1人で何とかしようなんて思ってんじゃねぇだろうな」
「あー、有り得るかも。親父がこんなに早く帰ってくるなんて思ってなかったし、あいつ俺以上にカカロットに甘いからなぁ…」
周囲からはそう見えないのだが、ターレスはラディッツより遥かにカカロットを甘やかしていた。
自分の悪戯にカカロットを巻き込む事も多々あるが、先日のパラガスとの連絡役を自分から買って出たりとカカロットの為にと無茶をする事も厭わない。
「…まさか…」
もし、ターレスが行動を起こすのならば、今夜ほど絶好のチャンスはない。
「親父!あいつ…ブロリー連れ出しに行ったのかも…」
今夜ならば出歩いている者は殆ど居ない。
居たとしても皆、頭から外套を被っている為、人の判別もし辛い。
「ターレス兄ちゃんがブロリー連れてきてくれんのか?」
期待の込められた眼差しがラディッツとバーダックを見上げる。
「チッ、あのバカ…今夜がどれだけヤバいか分かってねぇな…」
今夜は8年に一度しか訪れない日。
惑星ベジータの月が真円を描く日。
今より数代前の王の時代。
酒に酔った勢いで月の光を浴び、大猿姿で暴れまわった者達が居た。
この程度の事ならばその王の時代より前から度々起こっていたのだが、この時は規模が違った。
大猿になった者を止める為に外に出たものまでもが大猿になってしまい、終いには当時のサイヤ人の半数近い数が大猿になってしまう等、収集のつかない事態に陥ったのである。
その時の王が制定した法により、現在も夜警の者以外は基本、外出を禁じられていた。
火急の案件や何がしかの理由があり外出する場合は、遮光外套の着用が義務付けられており、大猿となった者には罰則が用意されている。が、それでも毎回不用意に光を浴びてしまい、建物を壊してしまう者が数名出ているのが実状だった。
シッポを切ってしまえばその不安も無くなるのだが、たった一晩の為にシッポを切るような酔狂な者は居ない。
「あいつが間の抜けたミスをするとは思えねぇが…」
巻き込まれない、とは言い切れない。
現に、前回の満月の折にはあのトーマがいざこざに巻き込まれている。
建物の破壊程度ならば心配する必要は無いのだが、厄介なのは誰が大猿化してしまうか、だった。
大猿になった者の戦闘力は平時の10倍程度。
4桁程度の戦闘力の者が大猿になったとしても、エリート戦士たちで十分取り押さえることが出来る。
厄介なのは5桁以上の戦闘力を持つ者達だった。
多くは上級戦士、エリート戦士に部類する者達の為、大猿になったとしても自我を保っている。が、戦闘力の高い中級戦士の中には自我を保てない者も多かった。
大猿化した者を取り押さえる為の大猿化は法令により禁じられている。
となれば、取り押さえる者はごく限られた者達になってしまい、前回はたまたま休養期間中だったトーマが指揮を取る事になってしまった。
トーマ曰く、大猿になったバカ数人を相手にするならば【狂戦士】を相手にしろと言われた方がまだましだ、との事。
当時、ラディッツもターレスも今のカカロットより小さかった為、詳細は伝えられていないが、大人達が慌しかった事だけはラディッツも覚えていた。
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HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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