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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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連日のDBSS更新になってしまいました…

理由はただ一つ。
数を数えたら昨日までで
【トリコSS】 ・・・ 14話
【DBSS】 ・・・ 11話
と、トリコの方が多かった…それだけです。


今日は部屋の片づけをしたのですが、自分の物持ちの良さ(?)にビックリ。
「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」の時に配られたジャンボカードダスを発見。
傷みも無く、仕舞われていた為に焼けも無し。
数年前に見つけて「お、まだちゃんとしてるやん」と思ってまた仕舞い込んで…そのままになってたようです。

結構カードとか集めるの好きだったんですよねぇ…お金が続かなくて止めましたが。
でも数年前に発売されたコレクションカードの「バーダック」「ターレス」「ブロリー」はちゃんと別に保存されていたりします(^^♪
でもこれって結構困り者…ダブりカードを捨てるなんてDB大好きな私には出来ず…未だに溜まったままです…

※当時(2006年5月発行)の作品を一部改定しております※



 戦場で間近に見るバーダックの姿は【狂戦士】の名に相応しかった。
 彼の戦っている場を中心に、味方さえも近寄りがたい雰囲気が醸し出されている。
 大地の上には敵だったモノの欠片が、そこかしこに散乱していた。
「反応無し…作戦終了だな」
 全身を赤く染めていたが、当のバーダックには掠り傷の一つも無い。
 戦いが終った後、つまらなそうに戻ってくるその姿をあれから何度見た事か。
 バーダックはこの二年で確実に変わっていた。
 チームを組んだ当初は他のメンバーに見向きもせず、戦闘が終ると1人でさっさと船へ戻ってしまっていた。
 一年が経過した頃から、気分が良い時は集合地点へと来るようになり、現在では気分に関係なく戻ってくる。
 周囲はその変化に驚いていたが、バーダックにとってもこれ程長く一つのチームにいるのは初めての事だった。
 口煩いのが若干1名いるが、戦闘時の作戦行動はバーダックを中心に立てられ、相手が弱すぎる場合を除いてはある程度満足のゆく戦闘を行う事が出来る。そんなチームも今までには無かった。
 この頃から、戦闘時の【狂戦士】と平時の【バーダック】の格差が顕著に現れ始めたのだった。


 その一方で、バーダックとロトスの子は無事に生まれた。
 ルートタイプではなかったがルート因子を保有していた為に、ロトスと共に研究所へと戻されバーダックがその姿を見る事はなかった。
 時を同じくして因子保有者の間にルートタイプの子供が誕生した。
 しかし、バーダック程の戦闘力を持って産まれる子供はおらず、成功例といえる者はいなかった。
 ルートタイプのデータはバーダックの戦闘により予想以上に集まり、王の計画は最終段階を迎える。グリーズタイプである自身の遺伝子にルート因子を加えた上、研究段階で解明された戦闘遺伝子の調整を行う事により誕生する最強の戦士。因子保有者の間に生まれたルートタイプの子供達は、半数以上がこの実験の土台となり短い命を終えた。



「今回は今まで以上に楽しめそうだな」
 バーダックのこの言葉に賛同する者は一人としていない。
 楽しむどころか、今回の遠征地は全員が命を落とす可能性の方が遥かに高い。
「バーダックの戦闘力を考慮すれば確かに落とせる可能性は上がりますが…それでも4割」
 全体出払っているとの理由で援軍も望めず、その上3日以内に落とすように指示が出ている。
 明らかに味方の全滅が目的とされた遠征だった。
「いつも通り、オレが突っ込んでテメェ等が残りのカスを片付ける方法で良いじゃねぇか。グタグタ悩むもんじゃねぇだろ?」
「しかし…」
 決断がつかなかった。
 バーダックが1人先行した所で、相手の戦力の半分を倒せれば良い方である。
 この惑星の者達は一対一の力ではサイヤ人以下だが集団戦闘になるとその力を何十倍、何百倍にもする厄介な相手なのだ。
「オレ1人で半分は潰せんだろ?何を悩む必要があるってんだ」
「バーダック…私はお前を犠牲にする様な作戦は認めない」
 ベジータも多少の無茶には目を瞑ってきたが、今回は無茶で片付けられるレベルではない。
「今は敵を片付ける事だけを考えろ。オレは思い切り暴れる事が出来る。お前はヤツの思惑通りにならない。これが一番じゃねぇか」
「その様な事を言える状況ではないだろう!」
 自分の命すら軽んじるバーダックに、如何説明すればこの気持ちを解ってもらえるのか。
「…ったくよ。んじゃ、この星ごと消すって手もあるが…どうする?」
 倒した相手の鼓動を感じられぬ戦いを拒んでいたバーダックらしからぬ提案に一同は目を丸くした。
「お前…本当にそれで良いのか?」
 トーマが念を押すが、返事はあっさりと返ってきた。
「オレもこんな楽しめねぇ方法は嫌なんだけどよ。こっちの戦力を消耗しねぇ遣り方って言ったらコレしかねぇだろ。この星だったら…この4ヶ所に一定量のエネルギー弾を打ち込めば半日以内に破壊出来るぜ」
 バーダックの示した地点を解析すると、惑星の中心核へとエネルギーを伝えるのに最適の場所だった。
 何故、普段この様な戦法を好まないバーダックが寸分の狂いも無く、たった4つしかないポイントを知っていたのか疑問が残るが、ベジータ達は彼の作戦に乗る事にした。
「パラガス…万が一の時は頼む」
「お任せ下さい。既に手筈は整っております。トーマ、王子を頼むぞ」
 宇宙船が大気圏内に入ると、4隊に別れそれぞれ受け持ちのポイントへと向かった。宇宙船を中心とし、バーダックは北へ、ベジータとトーマは東、残った西と南へは随伴してきた中・下級戦士が向かう。
 暫くすると、東と南から作戦完了の信号が船に残るパラガスの元へと送られてきた。
 地核データを照合すると、十分なエネルギーが送り込まれているのが確認出来る。
 やがて西からも完了の信号が送られてくるが、北へ向かったバーダックからは一向に信号が送られて来なかった。
「王子、そちらにバーダックの反応はありますか?」
 不審に思ったパラガスから通信はベジータへと通信回線を開く。
 ベジータもスカウターを操作するが、感知可能な範囲内にバーダックの反応は無かった。
『こちらには来ていない様だが…』
「実は西と南へ向かった部隊とも連絡が取れません」
『そうか…お前はそのまま呼び出しを続けてくれ。トーマと共に確認に向かう』
 原住民に気付かれたのか、それ以外の要因があるのか。
 パラガスは懸命に呼びかけを続けるが、誰一人として応答する者はいなかった。
「何やってんだ?」
 突然、背後から声をかけられ思わず身構えてしまう。
 其処には先程から行方を捜していたバーダックの姿があった。
「連絡いれても応答がねぇから戻ってきたんだけどよ…どうかしたのか?」
「いや、こちらも王子達以外と連絡が取れなくなっていてな」
 視線を落とした先にバーダックの手が見えた。
 戦闘を行っていない筈だというのに、真紅に染まった手が。
「ん?あぁ、これか。いきなり襲ってきやがったからよ。返り討ちにしてやっただけだ」
 さも当たり前の様に言うバーダックに、パラガスには『誰を』と聞くことが出来なかった。
 バーダックのデータを発見した日から、日増しに疑心は膨らんでいる。
 《狂戦士プログラム》
 一見しただけでは何の事は無い、唯の戦闘力の強い戦士を育て上げる為の育成プログラムでしかなかったが、幾重にも掛けられたプロテクトの先には冷酷無視な【狂戦士】を創り上げる事が最終目標となっていた。
「どうしたんだ、パラガス?」
 今の彼の顔は狂戦士の顔ではない。見知った普段の彼だった。
「おい」
 手が伸ばされた瞬間、パラガスは反射的に身を引いてしまった。
「…なんだ…気付いてやがったのか」
 バーダックの表情が、冷酷な狂戦士のそれへと一変する。
「まだ他のヤツに知られる訳にはいかねぇんだ。じゃあな」
 避ける暇も無く、パラガスはバーダックの一撃によりその場に崩れ落ちた。
「早いところ終らせねぇとな」
 無線の周波数を切り替え、相手が応答するのを待つ。
 数分間、無音の状態が続いた後、見慣れた顔が画面へと映し出された。
『ほう。パラガスを始末したか。他の者達は如何した?』
「王子とお付き以外は始末が済んだ。後はあの2人が戻ってくるのを待つだけだ」
 船に備え付けられたレーダーのスイッチを入れると、こちらへ向かっている反応が2つ確認出来る。
『しかし、あやつ等も良い所まで調べたが【狂戦士】が人格プログラムの一種である事までは、突き止められなかった様だな』
「《バーダック》本人でさえ気付いてねぇんだ。当たり前だろ」
 今までの遠征で戦っていたのは、確かに《バーダック》だった。
 しかし、彼の戦いに方向性を与えていたモノこそが《狂戦士プログラム》。
 バーダックが表舞台に現れるまでの戦いの記憶、その全てが【狂戦士】が行った戦闘を《バーダック》の記憶として還元したものであり、それを自分が行ったのだと思っているバーダックは自然と同じ戦い方をするようになった。
 冷酷無比な、血を好む戦いを。
「どうする。このまま通信しっぱなしで王子様のお出ましを待つか?」
『あの様な輩の顔なぞ見たくも無い。貴様の方で好きに始末しろ。死体は残さんでも構わん』
 そう言い捨て、一方的に画像が切られる。音声の通信は生きている事から、状況だけは気になるのだろう。
「と、言う事だ。安心しろ。一思いにやってやるよ」
 2つの戦闘力は、既に扉のところにあった。

 爆音が鳴り響き、音声が途切れる。
「王、これで残るは…」
「ヤツのみ、だな」
 培養液の中に眠る赤子を前に、王と研究者は不気味な笑いを浮かべていた。
 攻防により通信機器が壊れたのか、彼等の戦いの結末は解らない。
 しかし、王には確信があった。
 間違いなく王子が死んでいると。
「さて、反逆者を迎える準備にかかるぞ」
「御意」
 王子を弑逆した反逆者としてバーダックを処分すれば、サイヤ人最強の座は王の手に戻る。
 当然、バーダックの抵抗は受けるだろうが、王子等を処分した後に自らを傷つける様に【狂戦士】には命じてある。
 手負いのバーダックならば、数にモノを言わせれば容易に始末出来るであろう。
 王の野望はすぐ其処まで見えていた。

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神薙
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職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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