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先日の片付けの際に、ドラゴンボール関連のグッズも結構出てきました。
中で目を引いたのがトランプ。
確かファミレスのおもちゃ売り場で売っていたのを買った記憶が(笑)
jokerがフリーザ様最終形態と魔人ブウ純粋悪。
でJ・Q・Kの3枚が悟空達なんですが…スペード、ダイヤ、ハート、クラブ全部絵柄が同じなんですよねぇ…流石、お子様用。
他にも缶ケースとか。
雫型のしゃべるキーホルダーとか。
どうして使わないのにDBと言うだけで買ってしまったのか…
最近は自粛出来る様になったんですけどね…でもつい手が伸びそうになります(-_-;)
というか…CD-BOXに手を出してしまいました…8割方の曲はCD持ってるのに…
ちなみに一番大切にしているCDは「ドラゴンボールZヒット曲集Ⅴ 光の旅」です。ケース裏面に親父(^^♪
※当時(2006年5月発行)の作品を一部改定しております※
慌てて駆けつけると、必死の形相で研究者達が施設から逃げ出して来ていた。
「おい!子供や因子保有者達は如何した!」
外に逃げ出してきた人々の中には、それらしき姿が1人も居ない。
「と、突然の事で…まだ中に…」
バーダックは忌々しげに研究者を放り出す。
この爆発は研究者達にも予測不可能な事態だった。
王の生体反応が消えると同時に、自動的に作動する爆破装置。
その存在は王と仕掛けた者しか知らなかった。
「わ…我々も自分が逃げ出すので精一杯だったんだ」
爆発は建物のあちらこちらで続いている。
成人している因子保有者ならば逃げ出すことも可能だろうが、まだ小さな子供は逃げる術が無い。
「……なぁ、ベジータ。弑逆者って死罪だったよな…」
「お前は罪に問われん!」
弑逆ではない。
この惑星と住民を王という名の悪から救ったのだから。
「まぁ…どっちにせよ死ぬのが延びたんなら、ここで使わねぇ手はねぇよな」
「何を…バーダック!」
止める間もなく、バーダックは1人で研究所へと飛び込む。
その姿はあっという間に煙の向こうへと消えてしまった。
バーダックは研究所内部の構造は細かい部分まで思い出せた。これもバーダックの記憶ではなく【狂戦士】の記憶なのだろうが。
「パラガス!トーマ!バーダックの後を追うぞ!」
ベジータもまた、2人の返事を待たずに建物の中へと姿を消した。
王子が飛び込んだ事により周囲の状況が一変する。
数名のエリート戦士がパラガスとトーマに続き、他の者も逃げ出してきた人々の手当てを自主的に行い始めていた。
強要された戦いにより狂わされていた心が、徐々に取り戻され始めていた。
パラガス達が研究所の内部に入ると、未だにかなりの人が取り残されていた。
ある者は瓦礫に足をとられ、ある者は煙に巻かれている。
「王子!」
避難を促しつつ奥へ進むと、一つの部屋の前でベジータが立ち止まっていた。
視線を追うと、部屋の中には培養液に浸された赤ん坊が1人。
目を凝らすと王族の証であるグリーズタイプである事が見て取れた。
「パラガス。この施設のデータを出来る限り集めろ。トーマは奥に行ったバーダックのサポートを頼む」
ベジータが制御盤を操作すると、赤ん坊の入っていた装置のカバーが開く。
王の野望の為に創られた命であろうとも、この場に残して行くことはベジータには出来なかった。
奥に進むにつれ、人の気配が無くなる。
スカウターを持ってくれば良かったと思うが、今更引き返す事は出来ない。
通路を塞ぐ瓦礫を取り除きながら先へと進むと、小さな影が2つ、煙の向こうで僅かに動いているのが見えた。
近付くと2つの影だったモノの足元には、身体の半分を瓦礫に挟まれた研究者の姿。
「た………頼む………その2人を…………」
瓦礫を除くまでも無く、ジワジワと染み出す血液の量から研究者の半身が完全に潰されている事が解る。
バーダックの経験から言えば、即死していてもおかしくない状態だった。
「わ…私では……2人を連れ出すので……精一杯だった…こ…この先は……完全にく…崩れている…た・・・頼む!この子らだけでも」
「このガキ共は必ず連れ出す。安心しろ」
安堵の笑みを浮かべたまま、名も知らぬ研究者は息を引き取った。
ツルフ人の小さな身体でサイヤ人の子供2人を連れてくるのは容易では無かっただろう。
「バーダック!無事か!」
背後からトーマの声が聞こえた。
2人の子供を抱き上げ、声のした方向へと駆け出す。
「トーマ!この先は完全に崩れたそうだ!」
「解った!被検体にされていた奴等も無事に脱出した!俺達も早く出るぞ!」
トーマに子供の1人を預け、 衝撃波で煙を吹き飛ばしながら来た道を辿る。
一つの部屋の前に差し掛かった時、グイッと後ろに引っ張られる感覚にバーダックが足を止めた。
「トーマ!いきなり何しやがる!」
「俺じゃねぇよ。このガキが…」
バーダックの髪を掴んだまま、横にある扉をじっと見つめていた。
「ここが気になるのか?」
扉には鍵がかかっていたが、バーダックの一蹴りで簡単に破壊されてしまう。
「おいおい……マジかよ………」
部屋の中には7~8歳の子供が十数名。
逃げようともせずに蹲っている。
「因子保有者を集めた際に連れて来られた子供達か?おい、お前達も逃げるんだよ。一緒に来い」
トーマが子供の腕を引っ張るがまるで反応がない。
建物が爆発により倒壊し始めている事すら認識できているのか。
バーダックとトーマにはその瞳から意思を感じ取る事が出来なかった。
「…狂戦士プログラム…」
忌々しげにバーダックが呟く。
自分の記憶かはハッキリしないが、命令されるがままにしか動く事が出来なかった時期があった。
ここにいる子供達はその時の自分と酷似している。
「…お前が命令すれば反応するんじゃねぇか?狂戦士の戦時の権限は王と並ぶ筈だろ?」
「いや、無理だ。この状態じゃ特定の人間の言う事しか聞かねぇよ」
担当の研究者は逃げてしまったのだろうか。
近くの部屋も片っ端から開けてゆくと、6~13歳の子供達が幾つかのグループに分けられたまま、取り残されていた。
自分達2人だけでこの人数の子供を1人ずつ連れ出す時間はない。
「何か…何かプログラムを解除する方法はねぇのか!」
今まで自分だと思ってきた【狂戦士】から《バーダック》へと切り替わる際に、何かしかの鍵になるものがあった筈だった。
自分が感情を取り戻すきっかけになった何かが。
「……ああ!お前の場合、名前だ!」
「名前?」
「お前さ、自分じゃ解ってないと思うけどよ、戦いが終った後、名前呼ぶと表情が変わるんだよ。最初の頃はあんまり違いが無かったんだけどな。とにかく、こいつ等の名前、調べられねぇか?」
他に手がかりになるようなモノはない。
手当たり次第にデータを調べてみるが、名前を記録したデータは中々見つからなかった。
「トーマ。こいつ等を連れて先に出てろ。後はオレがやる。幸い、ここが崩れるまでにはまだ時間がありそうだしな」
あの研究者が命と引き換えに守った2人をここで巻き込む訳にはいかない。
しかし、自分が【狂戦士】として成果を上げてしまったが為に同じ道を歩まされている子供達を見捨てる事も出来なかった。
「…解った。こいつ等を置いたら直ぐに戻る」
自分が残る、と言いたかったが言ったところでバーダックの意思が変わらない事をトーマは感じ取っていた。
他の誰よりも自分の存在に責任を感じているバーダックが、例えこの場が崩壊しても子供達を見捨てない事も。
ならば逸早く2人の子供を避難させ、ここにいる子供達を連れ出せるだけの応援を連れてくる事しかトーマに残された道は無かった。
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《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)