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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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【Relation】(以下【R】)【STRAIN】(以下【S】)を含め、私の書くDBものはどうしても親父を登場させたいが為に、似たようなややこしい設定になってしまいます…
例えるとすると…「未来トランクスのいる未来」と「未来トランクスが過去に戻った事で発生した未来」って感じですね。
あそこでこうなったら、じゃあここでこうなったら、という考え方で話が出来ていくので…その為、このブログではそれぞれの区切り毎に載せていく事にしています。
多分同時に更新していくと、読まれる方は勿論、書いている本人が混乱するかも知れないからです(笑)

ただでさえ…ブロリーとココの口調がごっちゃになってるのに…【R】と【S】だと同じブロリーなのに若干違ったりするんですよね…
その上、ALLサイヤンでもう1シリーズあったり…大分古い作品(16~7才の頃に書いたので何もかもが今自分が読んでも「おかしくね?」と思う部分がありすぎて…)なので後回しにはなると思います…

そういえば…ふと疑問に思ったんですけど、なんでDB改が終わってからDBデザインの飲料が出るんでしょうかね。
パワースカッシュに続いて今度はポッカコーヒーがDBのデザイン缶で登場です…


※当時(2006年5月発行)の作品を一部改定しております※



 トーマの報告を受け、その場の状況は一気に慌しくなった。
 施設の爆発は未だに続いており、子供達が居る場所も危うくなってきている。
 その様な場所への救援に名乗りを上げる者など居ないだろう、と思っていたトーマだったが、多くの中・下級戦士が名乗りを上げた。我が子を研究所に連れ攫われた両親たちが。
「バーダックの居る地点まで戻ったら、ここを破壊しろ。バーダックのエネルギー弾ならば難なく破壊出来る筈だ」
 パラガスが入手したデータの中には施設の見取り図があった。
 子供達が居る場所は施設の地下部分にあたり、足で連れ出すには時間が掛かり過ぎてしまう。
 一番倒壊率の低い場所を割り出し、そこから一斉に脱出させる方法を取らざるを得なかった。
 見取り図の複製を受け取ったトーマを先頭に、救援隊の一団が建物の内部へと進入する。親達は自分の子供が生きているかもしれない、という一筋の希望と共に。
 しかし、予測以上に内部の崩壊は進んでいた。
 普段ならばエネルギー弾の一発や二発で簡単に取り除ける瓦礫も、今はこれ以上の崩壊を招かない為に手作業で行わなければならない。
「!下から高エネルギー反応!」
 スカウターを確認していた下級戦士の言葉に、その場から離れると巨大なエネルギー弾が尾を引きながら天井へと突き抜けてゆく。
 床に開いた巨大な穴から階下を覗くと、予想通りの人物がそこには居た。
「バーダック!」
「トーマ!お前の言ったとおりだったぜ!」
 バーダックの後ろには子供達が意思を持った表情でついて来ていた。
「半分は名前が解った!残りの半分もつれて来ちゃ居るがこっちも危ねぇ。人手を頼む!」
「ちゃんと連れて来てっから安心しろ」
 トーマが振り返ると、一緒に来ていた戦士達が一斉に階下へと飛び降りていった。
 我が子と再会出来た者は子供を抱きしめ、出来なかった者も親がこの場に居ない子を抱きしめた。誰もが子供達の生存を喜び、生きてこの場から連れ出す事を第一に考えている。
 だが、パラガスの指示したポイントへの移動はバーダックの情報から既に不可能であることが解り、別の手段で脱出しなければならない。
「作戦はそのまま、破壊する場所を変えりゃ良いことだ。オレが道を作る。テメェ等はガキ共を守る事だけ考えてりゃ良い」
「…やっぱ、それしか方法ねぇよなぁ…」
 自分1人だった先ほどまでとは違い、子供を運ぶ手は十分に足りている。
 多少危険な策であろうとも、大人達がその身を盾にしてでも子供を守れば十分に勝算はあった。
「いいか、今から天井に向かってオレがエネルギー弾を打つ。テメェ等はガキを連れて全速でその後をついて行くだけでいい。崩落のスピードは上がるだろうが、瓦礫はエネルギー弾が弾くだろうから脱出の妨げにはならない。まぁ…後になればなるほど危険が増すだろうけどな。異論はあるか?」
 元来た道も瓦礫で埋まっている。
 瓦礫をどかしながら足で脱出するか、バーダックの策を取るか。
「…貴方は如何されるのですか?」
 下級戦士の言葉に、視線がバーダックに集まった。
 彼の【狂戦士】を間近に見る機会などほとんど無く、噂との差異に戸惑いを感じると同時に、彼の作戦ではバーダックは最後までこの場に残ることになる。
「脱出するに決まってんだろ。テメェ等が全員出たらオレも出る。そんな事よりタイミングを間違えるんじゃねぇぞ」
「ですが!【狂戦士】の貴方より先に逃げるなど」
 ランクが上の者が下の者を逃がす為に身を危険にさらすなど、今までに無い事だった。
「つべこべ言う暇があったら脱出の準備をしやがれ!それに【狂戦士】は唯の称号だ。王が死んだ今となっちゃ、オレはテメェ等と同じ一介の下級戦士に過ぎねぇんだよ」
 そうバーダックに言われても、彼の戦歴だけは誰もが知っていた。
 別次元の存在だと思っていた者が、自分達と同じだといい、己を盾に子供達を守ろうとしている。
「さてと…時間がねぇ。さっさと始めるぞ」
 ここ居る全ての者の心は決まっていた。
 バーダックの掌に普段よりは大きなエネルギーボールが形成される。
 先ずは小さな子供達を連れた下級戦士から。
 打ち出されたエネルギー弾のスピードは、下級戦士である彼等が追えるギリギリの速度を保っていた。
「次!」
 第二陣、第三陣と次々打ち出されるエネルギー弾と共に外へ飛び立つ。
「これで…最後だ!」
 最後の一陣となった戦士達の後にトーマが続く。
 ふと、不安になり振り向くと自分の後ろに続いている筈のバーダックの姿が無かった。
「始まりは朱…終わりも紅か…」
 紅蓮の炎がその眼に映る。
 もとより助かろうとは思っていなかった。
 諸悪の根源である王は倒した。
 見つけた子供達は全員脱出した。
 心残りがあるとすれば、あの女が産んだという自分の子を見てみたいと思った程度。
 生きる事に執着がない分、己の死が目前に迫っても心は落ち着いていた。
「何やってんだ!この馬鹿!」
「…うるせぇ…クソヤロウを倒すのにエネルギー使って、間髪居れずにこんだけのエネルギー使っちまったら幾らオレでも動けるわけねぇだろ。良いからテメェはさっさと行きやがれ」
 脱出の為に開けられた穴の影響で周囲の崩落速度は格段に上がっている。
「あのなぁ…俺でもお前1人くらい担いで飛べるって忘れてねぇか?それにお前を置き去りにしたなんて王子とパラガスにばれたら、どれだけ俺が面倒な事になると思ってんだよ」
「態々、オレなんざ助ける酔狂なヤツが居るとは思わなかったぜ」
 己の命が惜しいとは思えないが、今、自分に手を差し伸べている男はきっとその手を取らない限りその場を動くことが無いと、バーダックには解った。
 ここで、自分の巻き添えで命を落とす者がいるならば、もう少し生きてみるのも悪くは無い。
 差し伸べられたトーマの手を借り、バーダックは立ち上がった。
「その酔狂なヤツが俺以外にもいるみてぇだぜ?」
 トーマに促され上を見上げると、エネルギー弾であけられた穴が塞がらない様に、懸命に柱を支え、崩れ落ちる欠片を弾き飛ばしている者達の姿があった。
 戦場ではどれ程の窮地に陥ろうとも救援が来た事は無かった。
 重症をおって回収された事はあっても、指令が終えられる前に救助された事はない。
 その経験は己のモノではなかったのだが…
「どいつもこいつも…」

 バーダック達が脱出すると、支えをなくした研究所は一気に崩れ落ちた。

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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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