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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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やっとの事で後編です。
カカロットに激甘なフリーザ様の話…じゃなくて、皆に愛されているカカロットの話、再開です。
同人誌として書き始めた当初は親父を出す為に考えた話だったんですけどねぇ…いつの間にかカカロットが中心の話になってました(笑)
自分としてはバーダックを中心にターレスやブロリーを出すつもりだったんですけど、傍から読んだら「ALL→カカ」って感じなんだろうなぁ(-_-;)
そう思って同時発行したのが完全に親父世代の話である【修羅色の戦士】だったりします。
ついでに「こんな激甘なフリーザ様…嫌がられるかな…」+「やっぱり親父中心に…」との思いで書いた別バージョンが【STRAIN】だったり。

Past 後編は【修羅色の戦士】と同じで区切りの部分までが短い話と長い話があります…その為、ここでも長かったり短かったりするかと。

※当時(2006年12月発行)の作品を一部改定しております※



「皮肉なもんだな…」
 眠り続ける我が子を見つめながら呟いた言葉は、周囲の者にも聞こえていた。
 あの時から7年。
 まるで今までは身体が成長する為のエネルギーすら動く事によって消費されていたかの様に、カカロットの身体は成長し始めていた。
 そんなカカロットの傍らには、ブロリーが付き添っている。
 カカロットの傍にいたいのならば、と、バーダックから出された条件でトレーニングだけは行っているが、それ以外の時間は全てカカロットの世話に費やしていた。

 7年前。
 知らせを受けて急遽、遠征先から戻ったバーダックにブロリーは謝り続けた。
 普段の2人を知っているだけに、彼の行動が故意によるものではない事は容易に想像出来た。
 医療棟の一室ではラディッツだけでなく、普段弱気な顔をすることが無いターレスまでもが、カカロットを守れなかったと悔し涙を流していた。
 バーダックには    誰を責める事も出来なかった。
 1年の大半を遠征に費やし、カカロットに親らしい事をした記憶は殆ど無い。
 戦闘民族と言えど、現王になってからは強制的に戦地に送られる事はない。
 先王による実験の為の侵略戦争を終えたサイヤ人にとって、現在の遠征は自衛の為と、他の星からの要請で派兵する傭兵家業に等しかった。
 まして【狂戦士】バーダックであれば、一般の戦士以上に遠征先の選択権を与えられている。
 危険度の高い任務につけば一度で多額の給金が手に入る為、頻繁に遠征に出る必要性は無い。
 しかし、バーダックはその権利を利用して危険度の高い任務を給金に関係なく請け負い続けた。
 物心がついた時より戦場での生活が当たり前になっていたバーダックは、平穏な時のすごし方が解らなかったのだ。
 バーダック同様に、戦いを求めて休む間もなく戦地へ赴くサイヤ人は多い。
 先王の残した『負の遺産』だった。
 そんな自分が求めるものを追う行動が、深い後悔を生む事をバーダックは失念していた。
 カカロットとラディッツの母であり、自分の妻であった者の死に立ち会えなかったあの思いを。
 だが、今回は幸いにもカカロットは生きている。
 戦場から長期離脱を決めたバーダックに文句を言う者は誰一人としていなかった。
 バーダックを快く思っていなかった者達にとっては今まで優先的に取られてしまっていた任務が自分達に回ってくるようになった為に、中には一生カカロットが目覚めなければよいとまで言う者も現れた始末である。
 そしてバーダックが常に家に居るようになった途端、逆にラディッツとターレスは西の銀河の戦地へと向かった。
 激戦区とも言える西の銀河へ向かう2人を止める事は、バーダックには出来なかった。
 己の無力さを実感し、カカロットが目を覚ますまでの間に少しでも力をつけたいという彼等の望みを妨げることは出来なかったのだ。
 西の銀河はフリーザ軍が広域に渡り戦闘を行っている。
 フリーザの部下でカカロットを知っている者達はこの2人に手を貸した。
 万が一にでも、この2人の死でカカロットが悲しまないように、と。
 カカロットの存在は冷酷無比といわれたフリーザ軍の中にも変革をもたらしていたのだ。
 その中でもザーボンとドドリア、ギニュー特戦隊の面々は直接カカロットに接している。彼等にとっても、カカロットは先行き楽しみな『弟』の様な存在であった。
 この西の銀河での戦いにおいて、2人は驚異的な速度で戦闘力を高めていった。

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神薙
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職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
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