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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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Android端末にスカウターをDLしてしまいました(笑)

スカウターという名前だけにつられて。
戦闘力はどうもランダムに測ってくれるようです。
その数値の入った写真が残る、というのも面白いですが、写真が嫌いな私は自分自身を測ってません(爆)

さて、トリコ本誌では…サニーさんやっぱり…という発言でしたねぇ。
やっと相棒の生き物も登場しましたし。
となるとゼブラさんにも何か相棒になる動物が出てくるのかな…
鳥類・哺乳類・爬虫類ときたら……魚類(サメ系)とか。
昆虫は美食會側が使ってるし…甲殻類や両生類か?



 外にはブロリーが初めて目にするものが数多くあった。
 他の星の植物や動物、食べ物、人。
 本から知識として得てはいたが、実際に目にすると印象が全く違った。
 それらの物に目を奪われながらも、ブロリーはカカロットを探した。
 どうしてかは解らないが、この人込みの中に確実にカカロットがいる、とブロリーは確信していた。
「どうした?」
 パラガスと繋いだ手に力が入り、歩みの速度も増す。
 待ち合わせ場所を知らない筈のブロリーが何の迷いも無く、パラガスの手を引いていた。
「父さん!こっちにカカロットが居る!早く!早く!」
 姿が見えたわけでもない。
 ただ、ブロリーにははっきりと見えていた。
 カカロットへと繋がる白い光。
 近付くごとに段々と輝きを増す光は、ブロリーを導き終えると人の形へと姿を変えた。
「…カカロット?」
 名前を呼ばれて振り向いた顔は、赤ん坊の頃に見た顔と変わっていない。
「あれ?おめぇ何でオラの名前知ってんだ?」
 解っていても、少しだけズキンと胸が痛んだ。
 もしかしたら     微かにでも自分を覚えてくれているのではないかと。
「あ、ぼ、僕は…その…」
「カカロット、こいつがブロリーだよ。ほら、話しただろ?お前と同じ日に産まれた強いヤツがいるって」
 声の主を見上げていたカカロットの瞳が再びブロリーに向けられる。
 その瞳には先程と違い、喜びの色が浮かんでいた。
「じゃあ、今日遊べんのってブロリーとなのか!?」
「あぁ、その代わりこの辺りか家の中だけだぞ」
 カカロットの兄ラディッツが確認の意味を含めた視線をやると、パラガスは何も言わずに頷いた。
「ブロリー。私は行くところがある。今日はカカロットと遊んでいなさい。くれぐれも」
「騒ぎにならないように、だよね。大丈夫だよ、父さん。カカロットの家に行くつもりだから」
 下級戦士と上級・エリート戦士達の間では未だに確執があると家庭教師からも聞いていた。
 カカロットと共に居る事をこの地区の下級戦士達が黙認したとしても、兵士達が自分を探して此処にくればスカウターなど無くても直ぐに自分の存在がわかってしまう。
「ブロリー!早く行こう!オラ、おめぇに会ったら見せてやりてぇモノがあんだ」
「うん」
 カカロットに手を引かれながら嬉しそうに走るブロリーの姿に、パラガスは心の底から申し訳なく思っていた。
 本来ならばあの2人は共に育ち、もっと自由に外で遊び、学んでこなければならなかったのだ、と。
「おっさん?」
 怪訝そうな顔をしているパラガスをターレスが覗き込む。
「いや、万が一の時、どうなってしまうのかと思ってな」
 なまじ記憶を持っていたが為に、精神的に不安定なブロリーが己を探しに来た者と相対した時。
 その者が万が一にもカカロットに危害を加えてしまったら。
 パラガスにはそうなった時の情景が脳裏に浮かんだ。
「おじさん、大丈夫ですよ。そうなっても、カカロットがきっと止めますから」
「そうそう。あいつ、オレ様と親父さんの喧嘩に割って入ってくるんだぜ。『父ちゃんと兄ちゃんの馬鹿!』ってさ」
「…あれは2人の巻き添えでカカロットの飯が台無しになったからだけどな…」
 ラディッツは呆れながらもさも当然と言ってのけているが、パラガスには2人の言葉に嘘はないと解っていても、素直に信じることが出来なかった。
 バーダックに喧嘩を売るターレスもターレスだが、その最中に3歳のそれも戦闘力の低い子供が割って入るなど出来る筈がない。だが、もし出来たならば。その様な環境にいるカカロットならばブロリーの力におびえる事無く、その気持ちを汲んでくれるのではないかとも思えた。
「迷惑をかけるが、用件が済み次第迎えにいく」
「解りました」
「つっても、オレ等も訓練所に行かなきゃなんねぇから暫くはあの2人で留守番だけどな」
 下手に自分達がいるとブロリーが気を使ってしまう様な気がしていた。
 何せ実の父親にすら我儘を言わないと聞いている。
 少しはカカロットにも見習わせたいところだが。
「さて…私も手を打たねばな」
 此処まで来たのは何もブロリーをカカロットに会わせる為だけではない。
 元老院を廃止する為の協力者達と連絡を取り、更なる味方となる可能性のある者達への根回しをしなければならない。
 ゆっくりしている時間は無かった。
 戦時でもなければ使う事の無いスカウターだが、使われれば直ぐにブロリーの居場所は解ってしまう。
 一秒たりとも無駄には出来ない。失敗も許されない。
 全てはブロリーとカカロット、そしてこの惑星ベジータの未来に繋がっている。
 パラガスは今一度、ブロリーの向かった方向へ目をやると、そのまま人込みの中へと姿を消した。

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HN:
神薙
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女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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