WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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危うく、WJを買い忘れるところでした。
月曜日が仕事なもので(^_^;)
祝日だと言うことが頭からすっかり抜けていたんですよねぇ…
月曜日が仕事なもので(^_^;)
祝日だと言うことが頭からすっかり抜けていたんですよねぇ…
「此処だけが出入り口って事は無いだろうから、他を探そう」
この階段が所長の管轄で無い以上、ココは一刻も早く小松の元へと向かいたかった。
「それしかねぇよな」
その気持ちはトリコもサニーも同じ。
まさか、この研究所内に所長の管轄外の設備があるなど、誰も想像すらしていなかったのだ。
小松が下りていった大体の方向はサニーの触覚に頼る他に無いが。
「で、この壁の向こうが出入り口だった、なんつぅ落ちじゃねぇよな?」
トリコがコン、と軽く壁を叩くとマンサムは首を振った。
「それだけは有り得ん。そこを塞いだのはワシだからな」
当初はその壁の向こうも研究所の設備の一部だった。
マンサムがその部屋を塞いだ理由は唯1つ。
「この部屋を使っておった研究者の内、数名がおかしな研究を始めた。その部屋は、それに使われた実験室だ」
正気の沙汰では無かった。
マンサムとてグルメ研究所の所長として、多少ならば人の道から外れた研究に許可を出すこともある。
グルメ細胞の研究。
太古の生物のクローニング。
それらは全て、食への探求という共通の目的があってこそ。
だが、この部屋を使っていた者達は違った。
食への探求など二の次。
「お前達のクローンとも呼べるあの子等を…死に掛けの状態で保管しただけでは飽き足らず、他の生物とのキメラを作り出そうとしていた。グルメ細胞に認められた四天王の細胞と太古の生物たちの細胞を併せ持つ最強の生物を生み出そう、とな」
それはもう食を目的とした研究ではなくなっていた。
IGOで研究するような内容ではない。
トリコ達も研究者が身勝手な存在であるとは認識していたが、話を聞いただけで吐き気がしてくる。
あの小さな自分達は研究の一環ではなく、自然と産まれてしまった存在だからと、諦めもついた。
研究者達が意図しなかった結果にまで、いつまでも文句を言うつもりはない。
が、そこから先は別の話だ。
自分の細胞を持った人工生物。
それに使われるのは哀れにも産まれながらに死にゆく運命を持った子供達。
もし、その様な生物が産み出されていたとしたら。
自分達はきっと、その最後の一体まで始末しなければ気が治まらないだろう。
無益な殺生は好まないが、そんな生物の存在を認められるほど寛容ではない。
「だからワシはその設備ごと全てを封じた。もっとも、ワシが気付いた時点では成果のせの字も無かったらから安心しろ」
この壁の向こうはマンサムが破壊した研究設備があるのみ。
死ぬ事すら研究者達の勝手により許されなかった小さな自分達も、その苦しみから解き放たれているという。
「ワシは生まれたしまった命は育てるべきだと思った。第二のお前達を育てようとした者も確かにいたが、大半の者達はワシと同じ考えだ。ただ常識とは違う産まれ方をした子供達をどう育てれば良いのか解らん。小松がこれだけの期間を育てたと聞き、長く生かせてやれるのならとお前達に与えたプログラムとは真逆の環境も与えた。それでも長くは生きてくれなかった」
だからこそ、研究者達は小松の元にいる3人に惹かれた。
自分達では成し遂げられない成果を見せている存在に。
自分達ではあげる事が出来なかった未来に。
小松の元にいる3人を研究すれば、ここに残った他の子供達も少しでも長く生きられるのではないかと。
「結局、ここの人達は自分勝手なんですよ。ここに残った子供達の為に、小松くんと幸せに暮らしている子供達を犠牲にして言い訳がない。その環境を奪うことも許されない。それが解らないから…誰も生きなかったんです」
自分が幸せになる、と言うことは少なからずとも不幸になっている者がいる。
だが自分が不幸だからと、他者の幸せを故意に壊して良い筈がない。
研究者達の身勝手な心を、小さな自分達も感じ取っていたのだろう。
「所長。この階段をそいつ等が作った可能性はねぇのか」
「無い、とは言えん。だが、あやつ等だけでこれ程のモノが作れるとは思えんが…この研究所内の人間ではないだろう」
今、室内に残っている足跡はこの場にいる者と小松達のモノのみ。
もし研究所内に協力者がいたとしても、足跡も付けずにこの階段から出入りをするのは難しいだろう。
「ま、今のトコそいつ等がここを作ったと仮定して、チビ三人が狙われてるってコトか」
「早く行ってやらねぇとな」
「そうだね。小松くんの事だから、あの3人が絡むと場合によっては無茶するだろうし」
小さな3人の状態も気になる。
お互いがお互いを守ろうとして無茶をするのではないかと、トリコ達は気が気でなかった。
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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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