今日はDBをUPしようと思ってたのに…WJ読んだら「続きはこんなんが良いなぁ」と思ってしまったので、トリコになってしまいました。

きっと、ゼブコマやトリコマが好きな人なら思いつくだろうなぁ…程度の話なんですけどね。

【断章取義】はこういった時折の思いつき短文を載せていこうかと思います。
その中で長い話になりそうな時は…新しくカテ作ります…

トリコSSは四字熟語をタイトルにしてますが、
【断章取義】
意味：原文の意味に関係なく、自分の言に適する部分だけを取って自由に解釈する。
まさに同人って感じの四字熟語だと思いません？

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「決めました。ボク、ゼブラさんとコンビを組みます」
　一瞬、小松が何を言っているか解らなかった。
　思考が戻ってくると、仕方の無い事だと思えた。
　オレには何も出来なかったから。
　守ってやると約束したのに。
「そっか…」
「はい、ずっと悩んでたんです」
　ゼブラが小松に興味を持っている事は解っていた。
　それでも…コンビの話までしているとは思わなかった。
「実はココさんやサニーさんにも言われてて」
「…ココとサニー？」
　ゼブラとのコンビの話だろ？
　なんでそこでそいつらの名前が出てくるんだ？
「それで節乃さんに相談したんです。でも…どうしても覚悟が出来なくて」
　セツ婆に相談？
「ボク…四天王の皆さんとのコンビをお受けします！」
「…は？」
「ちょっと待て小僧」
「解ってます。ボクみたいな若輩者が四天王の皆さんとコンビを組むなんて調子に乗ってるとしか思えませんよね。でもセブラさんも『トリコさんとのコンビを解消しろ』とは言ってませんでしたし。それに」
「それに？」
「節乃さん、こんなに良い巡り会わせは無いって言ってくれたんです」


『おぬしが羨ましいのぅ』
『ボクが…ですか？』
『正確にはおぬしらが、じゃな。トリコの嗅覚、ココの視覚、サニーの触覚。最後の四天王ゼブラの聴覚が加われば、おぬしに必要な感覚が特に鋭い者が全て揃う。あたしゃジロちゃんとしか組めなかったが、おぬしの味覚なら4人の食材を十分に活かせるじゃろうて』
『そ…そんな！無理ですよ！トリコさんの食材を調理するのだって毎回緊張してるんですから！それにゼブラさんなんて名前しか知らないんですよ！？』
『うっふっふ…自分に必要なモノは自然と集まってくる。ウォールペンギンがそうであったようにな』
『でも…』
『美食屋にとって自分の食材を任せられる料理人は1人でも、料理人にとって調理したい食材を採ってくる美食屋が1人とは限らん。自分の技量を上げられる食材を採ってこれる美食屋は何人いてもいいんじゃよ。コンビじゃ何じゃと硬く考える必要はない！』


「ゼブラさんがボクとコンビをって言ってくれた時に考えたんです…もし、メロウコーラをお2人が助け合って手に入れる事が出来たら、皆さんからの申し出を受けようって。だってフグ鯨も宝石の肉も皆が力を合わせたから食べる事が出来たんですから」
　小松らしいっつーか、なんつーか。
　オレとのコンビじゃ頼りねぇから解消しようって意味だと思った自分が恥ずかしいじゃねぇか。
「…小僧。オレとトリコとココとサニー。4人が一気にお前を別々のハントに誘ったら誰を優先するつもりだ？」
「？全部、皆で一緒に行けばいいじゃないですか。皆さんが揃ってたら勝てない相手なんていないと思いますから」
　まったく。良い笑顔しやがってよ。
　あのゼブラですら、文句言えねぇって顔してやがる。
　コンビを受けてくれた時はやっとオレが一歩リードしたって思ったんだけどなぁ…
「ま、小松が言うなら仕方ねぇか」
　今はゼブラに奪われなかっただけでよしとしよう。

　オレ達のフルコースが揃う時。
　その時が最後の勝負だ。