WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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気がついたら…DB、トリコ併せて90話を超えてました(笑)
まぁ1話1話が短いですから、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
明後日で丸3ヶ月。
もっと早く力尽きるだろうなぁ、なんて思ってたのに。
…体力は夏バテで削られているんですけどね…
まぁ1話1話が短いですから、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
明後日で丸3ヶ月。
もっと早く力尽きるだろうなぁ、なんて思ってたのに。
…体力は夏バテで削られているんですけどね…
恐怖に目を閉じて、最初に感じたのは痛みではなかった。
苦痛の無い死。
痛みを感じる事もなく訪れる死。
これがそうなのだと思った。
血の温かさが身体を包む感触。
「「ココ」」
自分を呼ぶ声が聞こえた。
慣れ親しんだ声。
「「ココ!」」
先程よりもはっきりと聞こえた。
そこで違和感を覚える。
苦痛を感じる事の無い死。
それは苦痛を感じる一瞬すらなく死ぬからなのだと教えられたのに。
何故、未だ自分に思考が残っているのだろうか。
「「ココ!!」」
幻聴の類ではない。
必死な声の主は確実に傍に居る。
閉じていた瞼を開くと、目の前には見知った背中が2つあった。
獣の大きな爪を受け止め、動きを封じている自分の兄弟達。
痛みを感じなかったのは2人が守ってくれたからだった。
ならば、自分の血だと思っていたあの温もりは?
そうしてやっと自分が自由に動けない事に気付く。
「…さん?」
自分に覆い被さっているヒトがいる。
違う、と言って欲しかった。
名前を呼んでも身動き1つしない。
動かした自分の手の色は赤かった。
獣の攻撃を受ける直前。
獣を繋いだ特殊な金属を溶かす成分を作る為に、自分の身体は何十種類もの毒に覆われていた。
「あ……」
『周りを傷つけない為の、優しい力なんですよ』
初めて手が赤くなってしまう事を明かした時、そう言ってくれたのに。
「…つさん…?こまつさん!」
何度も、何度も名前を呼ぶがピクリとも動かない。
「ココ!はやく!」
トリコの言いたい事は解っている。
早く毒を落ち着かせなければ、落ち着かせる事が出来ないならば早く離れなければ。
しかし焦れば焦るほど制御は利かなくなり、離れようにもその腕から逃れる事が出来ない。
「い、医療キッドの用意を!」
研究者の誰かの声が聞こえた。
「…けて…」
ここに居る研究者達では無理だと思った。
毒を使う時には成分を把握してから使えと教わっていたと言うのに。
今の自分ではどんな毒が害を与えているのか解らない。
「…たすけて…」
自分の命などここで終わっても良い。
何も出来ない自分の命など要らない。
だから。
「こまつさんを…たすけて!」
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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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