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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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今週のWJ。

スタージュンさんは美形だろうなぁ…とは思ってましたが、やっと素顔の登場ですね。

ただ…これ読んでしまったが為に断章取義に書こうとしたネタの下書きを書き直す事にしました。
…一期一会更新しないで先にそっちやってしまえば良かったとちと後悔…

なので今日の更新はDBです。

※当時(2006年12月発行)の作品を一部改定しております。


 王宮への潜入を諦め、バーダックの鉄拳覚悟で家に戻ったラディッツとターレスは、自宅を取り巻く状況に呆然とした。
 とはいえ、それも一瞬の事で周囲の隙を突いて家の中に入ると納得できる状況が2人を待っていた。
「別に無理矢理連れてきた訳じゃねぇぞ。なぁ?」
 家の中にはラディッツとターレスが連れ出す筈だったベジータ王子と共にベジータ王の姿まであった。
 無理矢理連れ出したわけではないが…外出を阻む衛兵達をなぎ倒してきたと言う。
 バーダックは王が共に行動しているのだからと楽観的に考えているが、家の周りは兵士達に囲まれている。
 近隣に住んでいる者達も何事かと集まり、兵士の後ろには人の山が築かれていた。
「おいおい、バーダックのヤツが久しぶりに何かやらかしたのか?」
「何でもベジータ王と王子を攫って、立て篭もってんだとよ」
「じゃあ、あの噂って本当だったのかよ!」
 野次馬達の中には既に噂の出所である者達の手先となっている者が混ざりこみ、バーダック達が不利になる様、野次馬達の意識を誘導しようとしていた。
 民衆を味方につければ【狂戦士】とて歯が立つまい、と考えたのだろうが、あからさまな誘導をしている者は端からパラガスの部下やバーダックの戦友達が野次馬や兵士達に気付かれぬ様排除している。
「…暫く見ない間に以前にも増して貧弱な顔つきになったな」
「王子こそ、口だけは達者になったようですね」
 再会の第一印象は最悪だった。
 7年前も良い印象を互いに抱いては居なかったと思うが、これ程の嫌悪感は持って居なかった。
 だが…今は何故か気に食わなくて仕方が無い。
「バーダック、これがあのカカロットなのか?」
 ベジータ王の声に王子が視線を追いかけると、そこにはカカロットの面影のある青年の姿が横たわっていた。
 これがカカロットならば      いや、カカロットでしかありえないのだが、7年眠り続けているにも関わらず成長しただけでなく見るからに筋肉も付いている。
「不思議なもんだろ?普通なら7年も寝てりゃもっと痩せちまって筋肉なんて殆ど無くなっちまうんだと。まっ、こいつの場合はいつも例外ばかりだけどな」
 今更、普通じゃない事態が一つや二つ増えたところで驚いてはいられない。
 それに衰えていく様を見ている事が出来ない場合と比べれば、幾分か気持ちは楽だった。
『バーダック並びに共犯者共に告ぐ!今すぐ王と王子を解放し投降せよ!さもなくば国家反逆罪とみなす!』
「…だとよ。どうすんだよ、親父殿?」
「こっちにはベジータが居るんだ。咆えるだけなら咆えさせとけ。暇ならターレス、テメェが相手してきてやれよ」
 直ぐに突入してくる様子はまだ見られないが、外を覗くと包囲網はジリジリと狭まっていた。
 今、家を囲んでいるのはエリート戦士で編成された部隊なので近隣の迷惑を考慮しなければ、簡単に退ける事が出来る。最も…近隣の迷惑を考慮した場合は話が違ってくるが…
『これが最後通告だ!全員投降せよ!』
 誰もがバーダック達の反応を今か今かと待っていたが、内部からは物音1つすらしない。
 そして…衛兵達が突入してくる事は無かったが、その手から一斉にエネルギー弾が解き放たれた。
「馬鹿な!王が居ると知っておりながら攻撃するとは!」
「馬鹿な、じゃねぇよ。指示を出してるヤツがベジータにも消えて貰いてぇってだけの話だろ。攻撃しちまった手前、もうあいつ等も引く事は出来ねぇって事でもあるがな」
 この程度のエネルギー弾で怪我を負うような者はここにはいないが、カカロットの目覚めをこれ以上邪魔させる訳にはいかない。
「僕が出る。父さん達はカカロットを安全な場所に移動させて」
 ブロリーの額を飾る制御装置に嵌められた月光石が光を放っていた。
「やめんか!ブロリー!」
 フリーザ軍の力を借りて作製されたこの制御装置はブロリーの力を抑制している。
 怒り、悲しみ、憎しみ…それらの感情が高まり、能力の暴走を招きかねない事態になる前にそれらの力自体を封じてしまう。通常、月光石はサイヤ人の力を増幅するモノであったが、フリーザはその作用を逆に作用する装置を作り出した。当初は部屋に仕掛けるような大掛かりな装置であったが、改良に改良が加えられ、現在は普通の装飾品と変わりないサイズにまで小型化されていた。勿論、開発に当たってはサイヤ人全体が無力化されてしまわないか、と言う懸念はあったが理論的にサイヤ人全体を無力化させるには何トンという月光石が必要になる事が解った為、フリーザの「カカロットさんの為ですよ」と言う一言を信じる事にしたのだった。
 しかし、ブロリーがこの装置をつけるようになってからは一度も、月光石が光を発した事は無い。
「貴様は下がっていろ!王子である俺が出れば奴等は引く筈だ!」
「煩い!貴様に任せられるか!カカロットは俺が守る!」
 ブロリーの感情の高まりと共に月光石の光は強さを増し、髪は青く、瞳は翡翠の色へと変わり、言葉遣いも荒くなる。
 この制御装置には別の役割もあるのではないか。パラガスがその考えに至った時。
「このガキ共が!テメェ等が何でここにいるのか忘れてんじゃねぇ!何の為にここ居やがる!カカロットを目覚めさせる為だろうが!」
 バーダックの言葉でブロリーの姿がいつもの姿へと戻る。
「オレが囮になる。良いか、テメェ等はカカロットの事だけ考えてろ」
 言い残すとバーダックは外へと飛び出し、衛兵相手に何やら威勢の良い啖呵を切り始めた。
「まったく…いつもの事ながら後先を考えぬ奴だ。いいか、兵の攻撃は全て食い止めてみせる。その間にお前達のなすべき事をなすのだ。解ったな、ブロリー」
「ベジータ。王族としての道を見つけた今のお前ならば私が心配する事は何も無い。今は己の役目を果たせ」
 パラガスとベジータ王がバーダックに続いて外へと飛び出す。しかし、王の姿を確認しても衛兵達が攻撃をやめる事は無かった。バーダックの言葉通り、彼等も引けぬ場所まで来てしまっているのだ。
 王を助ける筈の衛兵が王にまで攻撃している姿は集まっていた民衆の目にも入り、一部からは抗議の声も上がっているが衛兵達は悉くそれを無視した。
「それじゃ、オレ等も親父さんの助っ人に」
「待ちなさい。お前達2人にもカカロットの目覚めには必要なのだ。行く事はならん」
 外へと飛び出そうとしたターレスをトオロが制する。
「王子とブロリーがいれば良いんじゃねぇのかよ?オレ等に何が出来るってんだ?」
「お前達4人にしか出来ん。今からこの子が見ている夢をお前達4人に見せる。状況は夢を見せながら話すが…良いか。これはカカロットの心をこちらに連れ帰るために必要な事だ。どの様な夢であろうとも、気を強く持ち、心からカカロットを思え」
 トオロの言葉が終わると、その意味を考える間もなく目の前の風景が一変していた。

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神薙
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女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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