忍者ブログ
Admin / Write / Res
WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
<< 10   2024/11   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30     12 >>
[85]  [84]  [83]  [82]  [81]  [80]  [79]  [78]  [77]  [76]  [75
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

…いつも、ここの文書より先にSSを書いているんですけど…
更新の順番間違えました(笑)
DBは交互に更新しよう!と決めてたのに(_ _|||)
さてタイトルの番号を確認、と過去の記事を見た段階でやっと気付く始末…我ながら間抜け…

あ、報告遅くなりましたが【季節ハズレのカニ祭り】にてSSが公開されました(^^♪
そして公開されて気付いたこと…うん、我ながらコメント少な!
というか…以前書いたとおり、締切時間を数時間過ぎていたのでもう用件だけでメール送ってしまったんですよねぇ…
主催者様に申し訳なかったです…
まぁ、私のSSはどうでも良いとして(笑)
色々な方のイラストやSSがUPされてますので、カニ頭3人に興味のある方はぜひぜひ一度訪問してみてください!
ちなみに、私は鍵付きの作品を見る時に英語の綴りを調べずにやろうとした為、2度ほど間違えました。
…英語なんて嫌いさ…



 フリーザの宇宙船から少し離れた場所に、その船はあった。
「いやぁ、最初に見た時も思ったけどよ。サイヤ人の親子ってのはそっくりなもんだよなぁ」
 ヤムチャがターレスとメディカルマシン内のバーダックを交互にみやる。
 バーダックとターレス、それに悟空は髪型や顔形はもちろんの事、体格まで殆ど同じに見えた。
「親父とは本当の親子じゃねぇよ」
 ぶっきら棒な言い方ではあるがこちらからの問いかけに答えてくれる様子に、ヤムチャとクリリンは胸を撫で下ろした。
 これならば、ブルマが突飛も無い事を言わない限り、突然攻撃されたりする事は無いだろう。
「オレの本当の親父はそっちだ」
 ターレスの指差した先を見ると、人一人が入れるサイズの装置らしきものが置いてあった。
 中に人影らしきものが見えたので何の心構えも無く覗き込んでしまったブルマは、思わず上げそうになった悲鳴を必死に飲み込んだ。
 中の人物は確かに彼等と同じ姿をしていたが、人が生きるのに必要な部分が無い。
「サイヤ人の、特に下級戦士は使い捨ての駒みてぇなもんだからな。身体的特徴は幾つかのパターンに限られてる。ちなみに親父達も兄弟じゃねぇからな」
 その様子に気付かないターレスは淡々と語り続けながら、何かのデータを呼び出していた。
「ね、ねぇ。これスリープ装置よね?この人、こんな大怪我してるから眠らせてるの?」
「……いや、もう死んでる。それは親父用のパーツとして保存してるだけだ」
「パーツ?」
 クリリンの問い掛けに当たり前の事を聞くな、と思った所で相手が地球人で会った事を思い出したターレスは面倒だと思いつつも説明を続けた。
「オレ達サイヤ人は戦闘で手足や身体の一部を失うのは日常茶飯事だった。メディカルマシンでも腕や足が欠損しちまったら直す事は出来ない。それらを補う為に自分の複製品     生体パーツを常時ストックしてんだよ」
「複製って…クローンの事?」
 ターレスが無言で頷く。
「でも、それじゃそのクローンが死んじゃうじゃない!」
「は?死ぬって…元から手や足だけの肉の塊、ただのパーツだぜ?パーツ。人の形もしてないモノが死ぬ訳ねぇだろ」
「けど、この人はお前の親父さんなんだろ?って事は生きてたって事じゃないのか?なのに…」
『               』
 やりきれない気持ちで呟くクリリンの言葉に誰かが答えた気がした。
 辺りを見回すが、ここにいる者達以外の気配はない。
『俺が望んだ事だ』
 今度ははっきりと聞こえた。
 1人だけに聞こえる幻聴の類ではない。
 何処から聞こえているのかと辺りを見回していると、治療完了を告げる電子音が室内に鳴り響き、メディカルマシン内の回復液が徐々に減っていった。
 酸素供給用のマスクが外されると、先程と同じ声がした。
「俺自身がバーダックのパーツになる事を望んだんだ」
 微笑みかけるその表情。
 クリリンが悟空が地球に到着する前に見たその顔とは全く違う。
 姿形に変わりは無いのに、醸し出している雰囲気まで違っていた。
 周囲の者を威圧するような戦闘力も感じられない。
 そしてその微笑みはターレスにとって忘れられる筈の無い顔でもあった。
「大きくなったな、ターレス」
 ターレスももう一度会いたいと、叶わない願いだと解っていても願った事があった。
 会って告げなくてはならない言葉があった。
 しかし。
「親父!それは親父の、バーダックの身体だ!」
 この状況を許す事は出来なかった。
 心の底から喜ぶ事も出来なかった。
 今、ターレスの父・シヤーチが動かしているのは紛れもなくバーダックの身体なのだ。
「心配するな。俺がこの身体に居られるのはほんの僅かな時間だけだ」
 移植されたばかりの心臓。
 完全にバーダックのモノになる数分間だけが、シヤーチに与えられた時間だった。

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
サーチエンジン
バーコード
ブログ内検索
お気に入りサイト集

20110527220702.jpg
季節ハズレのカニ祭 様

zyoutunsamabana-15.png
バダの里 様

dbbana2.jpg
No-Next★ぷらねっと 様

隠れ家はじめました 様
※18歳以上対象トリコサイト
etc
カウンター

Copyright ©   ~言の葉の部屋~ All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]