WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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昨日触れました『季節ハズレのカニ祭り』への投稿作品ですが、祭りで取り扱ってくださる事になりました(^^♪
予定では7月7日以降に主催者様サイトにて順次UPされる、との事です。
多くのカニ頭好きな方々が参加していますのでバダ・タレ・カカがお好きな方は一度覗いて見てください。
…実は掲載用に送ったSSには裏話がありまして…
当初はもう少し時間軸が前の話だったんです。
が、どうしても期間中に書ききる事が出来ないと判断し、急遽時間軸を少しずらした話にしました。
元々予定していた話は、ちまちま続きを書いていこうかと。
久々過ぎて途中まで書き上げていた内容を再度読み直すことに(笑)
着地点は見えていても通過点が全く見えない状況で書いているので、多分、これの出だしを書いた時と今では全然違う内容になってるんだろうなぁ…と自分で思っています。
トリコ達すら知らない研究所の最深部。
小さなココははっきりと覚えていた。
ここを出た日に一度だけ通った道筋。
自分達の居た場所へと続く道。
そこに辿り着くまで、当然の事ながら研究所側の妨害もあったが、
「こいつら、ここから解き放っちまえばよくね?」
とのサニーの一言で研究所側はトリコ達に構っている暇が無くなった。
「や、やりすぎだったんじゃないですか?」
片っ端から解き放たれた【束縛された動物】 チェインアニマルの捕獲を優先せねばならなくなった研究員達。万が一にもここから庭へと出られてしまってはビオトープ内の生息図が変わってしまう可能性がある。
「このくらいしねぇと時間稼ぎになんねぇよ。所長も出てくるだろうしな」
全職員が捕獲に乗り出したとしても、数時間は時間が稼げるだろう。
誰に邪魔される事無く奥へ奥へと進む。
そして 最深部。
通路の先は突き当たりになっており、左右に部屋が幾つか存在した。
「ひだりのおくからふたつめがぼくたちがいたへや。トリコはみぎのおくからさんばんめ。サニーはひだりがわのおくからよっつめ」
それぞれが居たとされる部屋の前に立ち、同時に扉を開ける。
どの部屋も、内部には生き物の気配は無かった。
空になった複数の容器には埃もたかっており、暫く使用されていない事が解る。
「ココ!サニー!こっちにはデータが取れそうなもんはねえ!そっちはどうだ!」
「っちもダメだ。なんも残ってねぇ」
PCの一台、ファイルの一冊、紙一枚すら無くなっている。
研究対象が居なくなった事でこの部屋自体を破棄したとは考えにくい。
「…死んでしまったキミ達は何処にいたか解るかい?」
「えっと…とびらからはいってまっすぐすすんで…」
死んでしまった自分が運ばれているのを目にはしていたが、最後に何処に行ったのかまでは中から追う事は出来なかった。
その為、記憶にあっても場所は曖昧になってしまう。
「ろっくをはずせとかいってたから、かぎのかかってるところかも…」
部屋の中を見回してもそれらしき場所は見当たらない。
「サニー、何処かに隙間とかあるかい?」
「…ん…?この床…」
サニーが触覚で辺りを探っていると一箇所、下に空間のある部分があった。
触覚を床の内側に張り巡らし、一気に引き剥がす。
其処にはさらに階下へと続く階段が姿を現した。
「いかにも、って感じがしますね…」
階段の先は暗闇に包まれていて見ることが出来ない。
念の為、サニーが探れる範囲は触角で探ったが罠の様な物の感触は無い。
「…罠が無いなら、ボクが行きます」
「待てよ!お前1人じゃ」
「トリコさん達じゃ無理でしょう?この階段」
入り口は普通の大きさだった。
小松や研究員の様な普通の体格ならば苦も無く通れるが、鍛えぬかれたトリコ達が通ることは適わない。入り口を壊したとしても、その幅のまま下へと続いて居る為、トリコ達が通れるほどの幅を確保するには相当の時間がかかってしまう。
「それに、いくのはこまつさんひとりじゃないですよ」
「れたちもまつとっしょにいくし」
「おれたちのことなのに、こまつひとりでいかせるわけねぇじゃん!」
体の大きなオリジナルには無理でも、小松より体格の小さな自分達なら問題なく入り口を通ることが出来る。
「こまつさんがだめっていってもぼくたちはいきますよ。それにぼくがいないと、くらくてなにもみえないとおもいますし」
こんな場所に入るとは予想していなかったので懐中電灯の類は確かに持ってきていない。
「れがいないとわながあるかさぐれないし」
サニーが探れたのは25m先まで。
それ以上先に罠が無い確証はなかった。
「じゃまなもんがあってもこまつじゃどかせないだろ」
体格は小さいが小松より力はある。
オリジナルの自分達と同じ、特殊な力もある。
多少の危険からならば守る事が出来る。
例え自分達がどうなろうとも 小松だけならば。
小さなココははっきりと覚えていた。
ここを出た日に一度だけ通った道筋。
自分達の居た場所へと続く道。
そこに辿り着くまで、当然の事ながら研究所側の妨害もあったが、
「こいつら、ここから解き放っちまえばよくね?」
とのサニーの一言で研究所側はトリコ達に構っている暇が無くなった。
「や、やりすぎだったんじゃないですか?」
片っ端から解き放たれた【束縛された動物】
「このくらいしねぇと時間稼ぎになんねぇよ。所長も出てくるだろうしな」
全職員が捕獲に乗り出したとしても、数時間は時間が稼げるだろう。
誰に邪魔される事無く奥へ奥へと進む。
そして
通路の先は突き当たりになっており、左右に部屋が幾つか存在した。
「ひだりのおくからふたつめがぼくたちがいたへや。トリコはみぎのおくからさんばんめ。サニーはひだりがわのおくからよっつめ」
それぞれが居たとされる部屋の前に立ち、同時に扉を開ける。
どの部屋も、内部には生き物の気配は無かった。
空になった複数の容器には埃もたかっており、暫く使用されていない事が解る。
「ココ!サニー!こっちにはデータが取れそうなもんはねえ!そっちはどうだ!」
「っちもダメだ。なんも残ってねぇ」
PCの一台、ファイルの一冊、紙一枚すら無くなっている。
研究対象が居なくなった事でこの部屋自体を破棄したとは考えにくい。
「…死んでしまったキミ達は何処にいたか解るかい?」
「えっと…とびらからはいってまっすぐすすんで…」
死んでしまった自分が運ばれているのを目にはしていたが、最後に何処に行ったのかまでは中から追う事は出来なかった。
その為、記憶にあっても場所は曖昧になってしまう。
「ろっくをはずせとかいってたから、かぎのかかってるところかも…」
部屋の中を見回してもそれらしき場所は見当たらない。
「サニー、何処かに隙間とかあるかい?」
「…ん…?この床…」
サニーが触覚で辺りを探っていると一箇所、下に空間のある部分があった。
触覚を床の内側に張り巡らし、一気に引き剥がす。
其処にはさらに階下へと続く階段が姿を現した。
「いかにも、って感じがしますね…」
階段の先は暗闇に包まれていて見ることが出来ない。
念の為、サニーが探れる範囲は触角で探ったが罠の様な物の感触は無い。
「…罠が無いなら、ボクが行きます」
「待てよ!お前1人じゃ」
「トリコさん達じゃ無理でしょう?この階段」
入り口は普通の大きさだった。
小松や研究員の様な普通の体格ならば苦も無く通れるが、鍛えぬかれたトリコ達が通ることは適わない。入り口を壊したとしても、その幅のまま下へと続いて居る為、トリコ達が通れるほどの幅を確保するには相当の時間がかかってしまう。
「それに、いくのはこまつさんひとりじゃないですよ」
「れたちもまつとっしょにいくし」
「おれたちのことなのに、こまつひとりでいかせるわけねぇじゃん!」
体の大きなオリジナルには無理でも、小松より体格の小さな自分達なら問題なく入り口を通ることが出来る。
「こまつさんがだめっていってもぼくたちはいきますよ。それにぼくがいないと、くらくてなにもみえないとおもいますし」
こんな場所に入るとは予想していなかったので懐中電灯の類は確かに持ってきていない。
「れがいないとわながあるかさぐれないし」
サニーが探れたのは25m先まで。
それ以上先に罠が無い確証はなかった。
「じゃまなもんがあってもこまつじゃどかせないだろ」
体格は小さいが小松より力はある。
オリジナルの自分達と同じ、特殊な力もある。
多少の危険からならば守る事が出来る。
例え自分達がどうなろうとも
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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
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今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
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