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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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夕べ…ギリギリどころか時間的には30日が終わってから「カニ祭り」用のSSが出来上がりました…

書いてみて、改めて思ったのは「私に短編は無理だ!」と言う事です。

送ってしまってからもあれをつけたし、これを足し…と考えてしまいました。

「RelationAnecdote」としての設定で書いたのですが…祭りの趣旨に合わない場合は載せないで下さいとお願いしているので(^^ゞ
その場合は内容を練り直してこちらで掲載出来たらな、と思っています。
祭りの方で取り扱って下さる場合は、掲載期間が終了してからこちらに転載致します。

そして…明日か明後日には止まっていたトリコの更新に移ります。
まずは永劫回帰ですね。
チビサニーさんの話は…マジでどうしようかなと悩んでます(笑)


※当時(2006年5月発行)の作品を一部改訂しております※


「フリーザ様!何者かがこちらに向かっております!」
 戦士達にざわめきが起こる。
 ここに集まっているのはフリーザ、そしてその父コルド大王の側近達。戦闘力はそこいらにいる兵とは比べ物にならない。
 彼等をざわめかせる要因はただ1つ。スカウターに表示された『計測不能』の表示。それもその反応が2つも迫ってきている。
「先に下りた船の連中か?フリーザ、あれは我が軍の船では無かったのか」
「あんな旧型の船、とっくの昔に破棄してるよ。それよりパパ。これ程の戦闘力を持つ者なんて限られてるさ。あの忌々しいサルが!」
 フリーザは己の身体を奪った者の姿を思い浮かべ、怒りを露にした。
 機械が大半を占めている今の身体。命を取り留めたと解った時、必ず復讐してやると心に決めた。
 手始めに地球人を皆殺しにし、人の居ない大地で標的を待とうと思っていたのだが。
「アイツ…カラの個人艇でボクを騙すなんて」
 もう1つの戦闘力も一体誰のモノなのか。
 自分が相対した時には標的以外には自分の相手になるような者など居なかった。
「そう苛立つなフリーザ。今のお前に適う者がこの世に居るわけが無い。我が軍最高の技術を用いた、今のお前にな」
 コルド大王が宥めると、フリーザは落ち着きを取り戻した。
「そうだね、パパ。お前達、雑魚の処理は任せたよ。ボクはあのサルを徹底的に痛めつけたいからね」
「ハッ!」
 フリーザは復讐の対象が現れるのを静かに待った。
 これで積年の恨みを晴らす事が出来る。
 だが、目の前に現れた人物は標的ではなかった。
「ま…………まさか!キサマは!」
 フリーザの顔色が変わる。
 此処には、この世には居ない筈の姿を目にして。
「これはこれは、フリーザ様。お久しぶりです。そのお体は如何されました?」
 忘れる筈も無い。
 自分に始めて苛立ちを覚えさせたサイヤ人。
 惑星ベジータと共に消し去った者。
 彼の背後にも複数のサイヤ人がおり、見覚えのある顔がいくつか混じっていた。
「ば……馬鹿な!残党狩りで根絶やしにした筈だ!何故キサマ等が生きている!」
「テメェが死ぬまではオレも死んでも死にきれねぇんだよ!」
 構える余裕は無かった。
 男は       バーダックはフリーザの懐へ飛び込むと、いとも容易くフリーザの身体を貫く。
「機械の体が仇になったな。この部分なら今のオレの戦闘力でも簡単に壊せんだよ!」
 生身の肉体ならば鍛える事は出来る。が、加工された部品となればその強度は限られていた。
「このサルが!フリーザから手を離さんか!」
「!危ない!」
 コルド大王がバーダックへと襲い掛かる。
 バーダック達の後に着いて来ていた少年が飛び出そうとするより速く、超サイヤ人と化したブロリーがコルド大王の動きを止める。
「よく見ろ、フリーザ。あれがテメェの恐れていた超サイヤ人だ」
 機械で補われていた部分を次々と破壊する。
 身体を動かす為の中枢を破壊されたフリーザは身動きすら出来ずにいた。
「ま…まさか………孫悟空以外に超サイヤ人が…」
「ソンゴクウ?」
 サイヤ人の名前ではない。
「もしそいつが超サイヤ人だってんなら、テメェも運が良いな。1,000年に1人の超サイヤ人を2人も見れたんだからよ」
 フリーザの目に、抵抗する間もなく消されるコルド大王の姿が映る。
「キサマ等…!」
「悔しいか、フリーザ。だがな…オレが此処までの力を手に入れられたのは皮肉にもテメェのお陰なんだよ。重症どころかあの世に足を突っ込むほどの怪我を負わせて貰ったからなぁ。回復した時の上昇率には驚かされたぜ」
 フリーザの脳裏にバーダックと対峙した時の様が鮮明に蘇った。
 数多の部下を蹴散らし、フリーザの目前までたった1人で辿り着いたサイヤ人。
 自分を苛立たせ、不愉快な思いにさせた者。
 だがフリーザは知らなかった。
 不愉快だ、と感じた気持ちを一般的には【恐怖】と呼ぶと言う事を。
 機械の部分を全て剥ぎ取られると、右上半身のみの姿になる。
 バーダックは関心していた。
 此処までの深手を負わせる事が出来る者《ソンゴクウ》に。
「トーマ!ターレス!さっさとザコを片しちまえ!」
 手を出すことも出来ずにいたフリーザの手下達が我に返る。
 バーダックに促され、仕方が無いといった感じで2人は行動を起こした。
 反撃の隙は与えない。
 全て最初の一撃で決めると、この場に着くまでに決めた通りに。
 正体不明の少年は、その光景を呆然と眺めているしか出来ずにいた。
「バーダック。いつまでも遊んでいるな。さっさと止めを刺してしまえ」
「そやつを倒したら息子を探すのだろう?ブロリーも楽しみにしている。余計な時間を使うな」
 何も知らぬまま命を失った同胞の敵を王である自分が打ちたい、と思わなかったと言えば嘘になるが、バーダックが倒すならばと納得している自分もまた其処にはいた。
「ガキ!折角つけて来たってのに残念だったな!」
 少年に形だけの断りを入れると、バーダックの手によりフリーザの首と胴が離れる。
 続けざまに打ち出されたエネルギー弾の嵐。
 舞い上がった砂埃が晴れると、フリーザの形だけが血の跡となって大地に残っていた。

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HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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