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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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…仕事が終わって…本屋に寄ったら営業時間終わってました…
トリコ最新刊…(T_T)
明日…買いに行こうっと…(コンビニは嫌なんです…)

トリコを書く気力が低下したので今日はDBです…

そして今回で【AnOpening】は終わりです。
話は続きますが…

この話。
同人誌の後書きにも書いた事なんですが、当初はラディッツが地球に到達した時を予定してました。
が、そうなると大問題が発生。
…ブロちゃん強すぎ…

対ベジータ戦。
ブロちゃんの戦闘力を考えると…地球に来た当初のベジータでは完全にベジータの負けです…

ナメック星編。
絶対にブロちゃんとターレス達はついていく事でしょう。えぇ、私設定のこの性格ならば。
そうなったら悟空さんが超サイヤ人になる隙がなくなってしまいます…

というか、そもそも対ベジータ戦で死者が出なくて、ナメック星に行く理由すらなくなってしまうので…

本編の話に絡ませつつ、フリーザ様への恨みも晴らせる場所は…と考えたらこの時間軸になってしまった次第です。
まぁ…その為にラディッツは死亡フラグを消すことが出来ず、他にも約1名見せ場を失った方が居ますが…

※当時(2006年5月発行)の作品を一部改訂しております※


「ねぇ、キミ」
 不意に今まで黙っていたブロリーが悟飯の目線の位置までしゃがみこみ、離しかけてきた。
「カカロットがキミのお父さん?」
 悟飯が頷くと、ブロリーの顔に喜びが溢れる。
「なら、カカロットが今、何処に居るのか知ってるよね?僕達はカカロットに会いに。来たんだ。カカロットは何処にいるの?」
 ブロリーの放つ気配の大きさに、悟飯は身動きを取れずにいた。
 居場所を知らないのだから首を左右に振るだけでいい。なのに同じ様に傍にいるバーダックとは違い、放たれる気の質が身の危険を感じさせ、その僅かな動作を取ることが出来ない。
「ご、悟空さんは今地球に向かっています!此処から少し離れたポイントに後2時間程で到着する筈です!」
 動けない悟飯を庇うかのように、正体不明の少年が答える。
 何故この少年がそのような事を知っているのか。
 当の悟飯を含む全ての目が少年に向けられた。
 ブロリーが悟飯から離れ、少年へと近付く。
「ゴクウ…」
「カ、カカロットさんの事です」
「本当に?」
 少年は無言で頷く。
「やっと…やっと会えるんだ…カカロット…」
 思い出すのは産まれた時、隣で大声で泣いていた姿。
 余りにも泣くので手を伸ばしたが、赤ん坊の手が届くわけも泣く、悔しくてブロリーもまた泣いてしまった。
 周囲の話しからその赤ん坊の名がカカロットと言い、自分より弱い存在である事を知っていたから。だから自分が傍にいるから泣かなくて良いと伝えたかった。
 共に過ごせたのは数日のみ。
 惑星ベジータの爆発を父と共に近隣の惑星から目にした時、彼がどうなってしまったのか気になった。
 生き残った大人達からカカロットの父親が助かった事、生き残ったサイヤ人を集める事、そして目的地であるカカロットの居る地球まで眠りながら移動する事を聞いた。
 そして宇宙船で最初に目を覚ましてしまった時。
 赤ん坊の頃の記憶が残っていたから、次の者が目覚めるまでの孤独な時間を耐える事が出来た。
 カカロットに会えるという希望があったからこそ、耐える事が出来たのだ。
「父さん!おじさん!早く迎えに行こう!」
 嬉しそうなブロリーに軽く返事をした後、パラガスは少年へと近付く。
「小僧。早々にその場に案内しろ…ブロリーが暴れぬうちにな」
 パラガスはブロリーに聞かれぬように少年に注意を促した。
 ブロリーが目覚めて7年。
 様々な知識を通常では考えられぬほどの速さで吸収し戦闘力も上がっていったが、赤ん坊の頃に眠りについてしまった影響か、ブロリーの精神年齢は実年齢に追いつけずにいた。
 普段の様子    知識面や話し方からでは解らなかったが、特に感情面で不安定になってしまう。
 万が一にもブロリーが暴走してしまっては、バーダック以外に止められる者はいない。
 そのバーダックでさえ、命がけで止める事になる。
 カカロットとの再会を目前にして、その様な事態だけは避けたかった。
「…解りました。案内しますので着いてきてください」
 少年を先頭にして次々とその場から飛び立つ。
「ターレス、落ち着いたか?」
「親父……大丈夫だ。心配いらねぇよ。ガキの頃のオレならあそこまで取り乱したりしなかったんだけどな」
 言葉を吐き出した為か、段々と気持ちが落ち着いてきているのが解る。
「いつか、あの世って所に行ったらあのバカの事を思い切り蹴り飛ばしてやるさ」
 ターレスの視線の先には、ラディッツの仇であると聞かされたナメック星人の姿。
「おい、そこのナメック星人。ラディッツは…強かったか?」
「あぁ。孫   お前等の言うカカロットと2人、いや悟飯も含めた3人でやっと倒せた相手だ。あの戦いがなければ、俺達もここまで力を伸ばせなかった筈だ」
「その程度の戦闘力で何言ってんだか」
 ラディッツは今のターレスから見ればはるかに弱い戦闘力しかなかったのだろう。
 それでも、一方的にやられたのでなければ良い。
 戦った相手の記憶に残っているのならば、それは確かにラディッツが存在した証となる。
「あの、本当ですよ!ボクは怖くて泣いてる事しか出来なかったけど。もしラディッツ…さんとの戦いが無かったら、ボクは戦ったり体を鍛えたりする事は無かったんです。それにボク達は気をコントロール出来るんです」
「キ?」
「貴様等の言う戦闘力の事だ。最低で0まで下げる事が出来る。今もかなり抑えている状態だ」
 その様な事が出来る相手にターレスは勿論のこと、様々な星の者達と戦ったバーダックも出会ったことが無かった。
 話が本当ならば、スカウターなど何の役にも立たなくなってしまう。
「それが本当なら手合わせしようじゃねぇか。それくらい良いだろ?親父」
「後にしろ。他の連中はとっくに見えなくなってるぞ」
 見れば4人を残して周囲には人が居なくなっていた。
「ターレス。それに…悟飯って言ったな。カカロットを迎えに行くぞ。先ずはアイツに会ってからだ」
 スカウターのスイッチを入れ一番見つけやすいブロリーの反応に会わせると、それ程離れていない地点でとまっている事が確認できた。

 カカロットとの再会。
 バーダックには気に掛かる事が残っていた。
『お前が変えるのはお前の見た運命ではなく、その後の運命』
 夢で見たフリーザは生身の体だった。
 だが自分の倒したフリーザは生身の体を半分以上失っていた。
 ならば、今は…

 今後、どの様な運命が待ち、如何すればカカロットの運命を変えることが出来るのか。
 カカロットに背負わされたサイヤ人の業を取り除く事が出来るのか。

 その鍵の1つがあの正体不明の少年であるという事を、バーダックが知る由も無かった。

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神薙
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女性
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事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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