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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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やっとVJを取りに行って来ました。
予約しておきながら営業時間に行くことが適わず…本日やっとエピソードオブバーダックを…
感想書こうと思ったんですが、愚痴ばかりになりそうなのでやめます(笑)

取りあえず、明日は仕事の合間に郵便局行って為替買ってこないと。
超な親父はあまり好みじゃないんですが…それでも親父だからと手が出てしまう…

またコレクション系のカードで出ないかなぁ…親父の書き下ろし。


※当時(2006年5月発行)の作品を一部改訂しております※ 



「起きろ。クソ親父」
「あ゛?」
 身体がだるく、頭が重い。
 目を開けるとそこには死んだ筈のシヤーチの姿があった。
 そして先程まで見ていた夢の内容を思い出し、シヤーチは死んだのだと認識を改めて再度その顔を見るとシヤーチより大分人相が悪かった。
「………クソガキか」
 自分の意識としてはつい先程まで小さかったターレスだが、目の前にいる男の背丈は自分と同じ位に見え、違和感を覚える。
「実はちょっとした事故が起きちまって、親父が一番最後なんだ」
「事故?」
 惑星ベジータが滅んでから、目を覚ます度に悪い事態が発生している気がしてならない。
「運悪く磁気嵐に突っ込んじまったんだとよ。今、コントロールルームで色々手を打ってる最中だけど、行くか?」
 肩を貸そうとターレスが手を差し出すが、払いのける。
 コールドスリープ明けだからと手を借りる必要は無い、と思ったのだが自分で思う様に身体が筋肉が動かない。長期のコールドスリープがこれ程身体に影響を与えるものだとは予想もしていなかった。
「無理すんなって。親父の場合は移植した身体を慣らす前にコールドに入っちまった影響が出る可能性があるんだからよ」
 再び差し出された手を渋々と借りる。
 自分の身体が自由に動かない。
 最悪の気分だった。
 移植後は多少鈍い程度にしか思えなかった左半身は勿論の事、右半身も動きにくい。
 中々意識もはっきりせず、一歩一歩が苦痛でしかない。
 コントロールルームに着くまでの距離が長く感じる。
 身体の辛さがこれが現実である事を教えているが、宇宙船の中は眠る前を代わり映えが無く、年月が経っている実感が全くと言って良いほど、湧かなかった。
 だが隣で己の身体を支えているのは確かに小さかったターレスであり、ターレス自身が月日の経過を明確に伝えるモノでもった。
 半分夢を見ている様な気持ちのまま、コントロールルームの前に辿り着く。
 中には各々何がしかの作業を行っている様子だったが、バーダック達に気づくと作業の手を止め、現状の確認をする事になった。
「それで、磁気嵐に遭遇しちまったってのは聞いたが、何か問題でも起きてんのか?」
「それがなぁ…実はあれから何年経ってるか正確な年数が解らないっつう深刻な事態に陥ってたりするんだよ。なんせお前が目を覚ます4年も前に俺は目が覚めちまったし。ま、俺が目覚ました時には先にブロリーが目覚めてて色々調べ始めてたから俺も混乱せずに済んだんだけどな」 
 トーマが指差した先には見知らぬ青年がおり、バーダックに会釈をしていた。
「あいつが?あのパラガスの息子の、赤ん坊だったブロリーなのか?!」
 サイヤ人らしくない優しげな顔つきは確かに赤ん坊だった頃の面影を残しているが、それにしても成長しすぎている。
「磁気嵐で計器が狂ったようでな、私とパラガスは2年前、ターレスはトーマが目覚めた数日後、ブロリーはトーマの約1年前に目覚めていた。スリープ装置を調べた所、それぞれの時間の進み方が違うというおかしな故障の仕方をしていてな…」
 その為に、装置の年代表示は当てにならず、誰にも実際にどれだけの時間が流れているか検討をつける事すら出来なかったのだ。
 近隣の惑星に立ち寄った所でサイヤ人と同じ年号で生活しいる訳も無く。
 20年経っているのか、いないのか。
 バーダックはふとスリープ中に見た夢を思い出した。
『俺達はその時を迎えられる様、出来る限りの力を使ってお前達を妨害する』
 闇に消えたシヤーチ達の言葉。
 まさかこの世に居ない彼等が磁気嵐を起こしたとでも言うのだろうか。
 これが彼の、彼等の妨害だとしたならば         惑星ベジータ崩壊の折に見た夢が既に現実となってしまっているかも知れない。
「地球までの距離は?」
「現状についてはワシ等よりもブロリーが一番把握している」
「なら、今解ってる情報を全て寄越せ。状況も解らねぇままじゃ行動に移せねぇからな」
 パラガスに促され、ブロリーは探査機で撮影した映像をスクリーンに映し出した。
 其処には望遠画像の為か鮮明ではないが、地球と思われる星があった。
「4年前に探査機を出しました。映像は1年前のものです。これまでに集めた情報からですが、地球にカカロットが攻撃した痕跡はありません。一時期、魔族と呼ばれる者達が攻撃を行っていた様ですが、現在は落ち着いています」
 スクリーンの映像が切り替えられると、見慣れた丸い物体が映し出された。
「こいつは…」
「カカロットの個人艇です。識別番号も確認しましたが…カカロットの足取りは掴めてません…」
 次々と映し出される地球の姿は、緑豊かな美しい惑星だった。
 とてもサイヤ人の赤ん坊が送り込まれたとは思えないほどに。
「それで?」
「…念の為、カカロットの個人艇を調べ経過年数を確認しようとしましたが、計器は故障していて探査機での応急処置は無理でした。ですが、探査機の到達時間とこの船の航行速度から到達までの年数は後2年と出ています。多少の誤差はあると思いますが」
「…2年か。それだけありゃ十分だな。ブロリー、トレーニングルームは使えるのか?」
「あ、はい。磁気嵐で故障したのはスリープ装置だけですから、他の設備は問題ありません」
「なら、今から使わせてもらう」
 時間は限られている。
 2年の間に、衰えた身体を鍛えなおし少しでも多く戦闘力を上げなければならない。カカロットの為にも。
「親父は先ずリハビリからだろ?」
「んなかったるい事してる暇はねぇよ。身体なんざ動かしてりゃ自然と馴染む」
 無理だと制する周りの声を無視し、バーダックは身体を引きずりながらトレーニングルームへと向かった。

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HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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