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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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残業してたら遅くなっちゃいました(^_^;)

久々の断章取義です。

6月って事で…出尽したネタだとは思いますが、毎月ネタ物考えてれば誕生日忘れんだろうと(笑)

にしても…突発的に思いついただけに・・・纏まりのない文章だわな…


『…も秒読みの段階と噂されています。以上、現場からティナがお届けしました~』
 テレビの画面は次のニュースへと変わる。
 そしてテレビの前にいた人物の顔色も変わっていた。
「…チビ…オレの聞き間違いだよな?」
「なにが?」
「だから!今のニュースだよ!」
「いまのってこまつのことか?」
 テレビのリポーターが小松の事を話しているのは理解出来たが、知らない単語が多く内容までは把握出来なかった。
「いや!オレの聞き間違いだ。絶対にそうだ!」
 必死に自分に言い聞かせる。
 同棲    元い、同居し始めたばかりでは有るが、小松にそんなそぶりもなければ気配も無い。
「…待てよ…まさか…」
 本人からではない情報を鵜呑みにするのは危険極まりないが、嫌な想像だけは頭の中で膨らんでゆく。
 自分の知らないところで事が進んでおり、事後報告などされたものなら…何もせずにいる自信が無い。
「チッ、あいつら!」
 いつの間にか妄想  いや、想像が現実味を増してしまったトリコが立ち上がり、部屋を出ようとした所で部屋の扉が勝手に開いた。
「…トリコ…聞きたい事があるんだけど良いかな?」
「ああ゛?そりゃこっちのセリフだ。オレも丁度お前に聞きたい事があんだよ」
 バチバチと火花が見えるような睨み合いをしている2人を横目に、小さなトリコとココは何故2人がここまで敵意をむき出しにしているのか解らずにいた。
 7人での同居生活を始めてから、この2人が      というより大きな3人組が険悪な雰囲気になったのを小さな3人組は見た事がなかったからなのだが、不思議に思うのはそれだけではない。
「もしかしてにゅーすみてた?」
「ココもみてたのかよ。なんかこまつのことはなしてんのみてから、むっさいやつがへんなんだよな」
「こっちもだよ。なにかへんなことだったのかな…」
 変な知識は研究所にいた頃の記憶で持っているが、一般常識に関しては乏しい所が多いココ。
 それ以上に物を知らないトリコ。
 身体は成長しても学ぶ事はまだまだたくさんあった。
 だがそんな2人が見てもそれほど深刻な内容だとは思えなかった。リポーターは終始ニコニコしていたし、インタビューを受けていた側もどちらかと言えば笑顔が多かった気がする。
「なんかあいつらにきけねーかんじだよな」
 聞きたい事はお互いにあるが、その答えを知りたくない2人の間では無言のまま威嚇と毒の応酬が始まっている。
 解らない事は傍に居る人に聞くように、と小松に言われているがどうにも今、口を出したらいけないと本能が言っている気がした。
「こまつさんきょうはおそくなるっていってたし…けばいひとにききにいく?」
「ほかにきけるやついねぇもんなぁ…」
 ただ今どの辺りに居るのか、予想が付かなかった。
 近隣に居る事は間違いないのだが、小さなサニーを連れて食料を採りに行っているのだ。自分達2人だけで動ける範囲に居るとは限らない。キッスやテリーが手を貸してくれれば然程でもないのだろうが、自分達だけで手を貸して貰える訳がない。
「でも…けっこんってそんなに」
 ピキッと空気が動いた気がした。
 と同時に小さなトリコとココは感じた殺気に振り返る。
「な、なんだよ!」
「今…けっこんって言ったよね?」
「いったけど…さっきのにゅーすできいてわからなかったから…」
 誰かに聞きたかっただけなのに、どうしてこんなにも殺気をぶつけられなければならないのだろうか。
「な、なぁ!てれびはこまつがけっこんでおめでとうっていってたのに、どうしてこわいかおしてんだ?」
 おめでとう、と言う言葉はお祝いをする時に使う言葉だと先日教えて貰ったばかりだ。そしてお祝いは嬉しい事や良かった事のある日などにするものだとも。
 だからテレビで『おめでとう』と言っていたのだから【けっこん】もそういうものだろうと考えていた。
「怖い顔するに決まってんだろ!結婚だぞ結婚!小松が誰かのモノになっちがうって事だろうが!」
「…ってトリコじゃなかったのか?こんな小松君を困らせるだけの無責任な噂を流すなんてお前くらいだと」
「オレじゃねぇよ!まぁ、オレもお前が抜け駆けでもしたのかと思ってたんだけどよ…」
「という事は…」
「サニーか!」
 先程までの殺気が別の方角へと向かっていく。
「こまつが…」
「けばいひとにとられる…?」
 それは嫌だ。
 小松は自分達の小松なのだ。
 自分達の唯1人の人が別の人のモノになるなんて。
「なぁ!けばいのたおしにいくなら、おれたちもいく!」
「こまつさんをひとりじめするのはずるいですから」
「だよな。よし、ココ!サニーは何処だ!」
「ここから南に40kmって所だね」
 外に出るとキッスとテリーを呼び、空と陸からサニーの元へと向かっていった。


「小松料理長~、テレビ見ましたよ!おめでとうございます!」
「ちょ、あれは誤解なんです!結婚する相手なんて居ないんですから!」
 ホテルグルメの職員休憩室では小松の話題で持ちきりだった。
「またまたぁ~見たって人がいるんですよ?小松料理長が子供服買ってるの!」
「ですから、あればボクの子供に買ったんじゃなくて、親戚の子に」
「あんなに何着もですか?親戚の子にそんなに買ってあげる人なんていないですよ!」
 …見ていた人、は名前が出る前に自分から存在を明らかにした。
 実際、小松が購入したのは子供服を6着。勿論、小さな3人の為に購入しただけなのだが。
「もしかして…テレビ局の人にあんな話ししたの君だったり…?」
「すみません!センチュリースープ作った小松料理長ってどんな人?ってコーナーをやるから何でも良いから教えてくれって言われて…おめでたい事だから良いかなぁって…」
「…お願いですから、確証の無い話はしないで下さい。ボクも…本気で怒りますよ?」
 もし、トリコ達が放送を見ていたらどれ程煩い事になるか、想像するまでも無い。
 人目も気にせず子供服を買っていた自分も悪いのかも知れないが、その程度の事でここまで話が大きくなってしまったのは時期が悪かったせいだろう。もう少し…センチュリースープ熱が冷まされ、周囲が落ち着いてからにすれば良かったと心の中で反省する。
「はっきり言いますけど、結婚しようにも相手がいません。今は忙しくてそれどころじゃ無いですから。ですから、誤った情報を流してしまった人はちゃんとテレビ局の人に訂正して貰う様にして下さい。もし…噂が消えなかったら…」
「「「「「「きえなかったら…?」」」」」」
「そんな無責任な人達と仕事は出来ませんので、噂が消えるまで長期のお休みを頂くか…」
「すみません!今直ぐ訂正して貰います!」
「必ず!必ず!何が何でも今夜中に揉み消します!」
 今、小松に休まれては予約でいっぱいのレストランはクレームの嵐になる事間違いなし。
 唯でさえ、2週間休まれ大変な事態になったのは記憶にまだ新しい。
「…はぁ…変な誤解してなければ良いんだけど…」


 その頃、サニーが無実の罪でトリコとココ及び小さな3人の猛攻撃を受けていたのは言うまでも無い。

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事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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