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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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昨日の更新…ギリギリ16日でした(笑)

残業なんてするもんじゃないですわ…っつっても仕事だから仕方ないんですけどね…
社会人の辛いところです…
スマホからUPすれば良かったのかも知れないんですけど、やっぱPCの方が打ちやすくて。
変換もイマイチだし…。

もし…更新してない日がきたら、きっと残業で会社に捕まってるんだろう、と思ってください(^_^;)

…今度時間のある日にちょこっと直そうっと…
読み返したら書き直したい部分が…


※当時(2006年12月発行)の作品を一部改定しております。


「まずは…1つ…」
 ラディッツの腕の中には安心しきって眠ってしまっているカカロットの姿。
「夢の中で寝るなんてお前らしいな……なぁ、あの後…あのカカロットと俺はどうなるんだ?」
「知らんで良い事だ。知った所でどうする事も出来ん。あちらはあちら。お前はお前なのだからな」
 トオロはこの夢の結末を一度見ている。
 そしてその結末だけは伝えまいと心に決めていた。
 ここで見聞きした事はトオロ以外、現実に戻れば忘れてしまう。
 しかし、人の記憶とは侮れないもので、覚えていなくともそれは表層意識に現れないというだけで脳の奥には確かに記録されてしまうのだ。そして本人が覚えていたいと思っても忘れてしまう事があり、逆に忘れたいと思っていても中々忘れられなかったりもする。
 ここで、あちらの自分の結末を知ってしまい、万が一にもそれを忘れる事が出来なかったとしたら…自分ではない自分の結末であったとしても気分の良いものではないだろう。
 己の死など脳に刻まれない方が良いのだ。
「さぁ、次はターレス。お前だ」
 先程の風景とは違い、緑は枯れ、海は干上がってしまっている。
「この世界のお前は神精樹を育てる為に、この星へと降り立った」
 その言葉通り、目の前には巨大な樹がそびえ立っている。
 戦いの音はその樹から聞こえていた。
「神精樹だ?あんなもんに手ぇ出すとはな…」
 その効能を聞いても、誰も…フリーザ軍すら手を出さないものがる。
 それが神精樹の実。
 食せばどんな者であろうと、戦闘力が急激に上昇する。
 が、依存性・中毒性の高さから危険視されており、今では全宇宙の良識ある者達はその存在を封じ、消し去る為に動いていた。
 そしてターレスは     その危険性を痛感していた。
「じゃあ…こっちのオレは神精樹に飲み込まれちまってるって事か…ラディッツと違って、オレって奴は何処にいてもオレって事だな…」
 求めるものは絶対的な力。
 だが心無い力がどれ程虚しいものであるか。
 ここの自分はそれを知っているのだろうか。
「あ~あ、随分カカのこと痛めつけてんじゃねぇか。胸クソ悪いったらねぇぜ…」
 ラディッツ同様、ターレスの姿が陽炎の様に揺れると、ターレスはカカロットを踏みつけようとするもう1人の自分の攻撃を受け止めていた。
「…ったくよ。神精樹の実を食ったってのにこの程度かよ」
 受け止めて解ったが、神精樹の実を食べている割には大した攻撃力ではない。
 自分の姿はこちらの自分にも見えているようで、驚いている顔が目に映る。
「貴様…サイヤ人か!」
 自分だ、と言う認識は持ちたくとも持てないだろう。
 仮にターレスがこちらの自分だったとしても、同じ姿をしたサイヤ人としか認識しないであろうから。
「やっぱりな。カカを助けてやりてぇと思った瞬間から、こっちに干渉出来るようになるって訳か」
「何をブツブツと言っている。貴様のようなザコが…?!」
 こちらのターレスが驚愕するもの無理は無い。
 スカウターに表示されるザコと言った相手の戦闘力は遥かに己のそれを超えていた。
「まさか…貴様も神精樹を…!」
「あぁ、食ったさ。一度だけ、だがな」
 偶然手にした神精樹の実。
 元々バーダックとの生活で戦闘力が上がっていたターレスに大した効果は無かったが、あの心を蝕まれる感覚は一生忘れる事が出来ないだろう。
「なぁ、カカ。一緒に帰ろうぜ?こんな嫌な世界にいる事ねぇだろ」
 呟き、カカロットと視線を合わせる。
「ター…レス………兄…ちゃん…?」
 久方ぶりに聞く、自分を呼ぶカカロットの声。
「あぁ、みんなで迎えに来てやったぜ。帰ろう。オレ達の家へ」
 先王の時代に失った全てを与えてくれた大切な家族の元へ。
 ターレスが手を差し出すと、ラディッツの時より小さい、4才頃のカカロットが姿を現した。

「これで2つ」

 トオロの声が聞こえたと思うと、辺りは再び闇に包まれた。
「…あっちのオレは間違いなく死ぬな…あんなに弱ぇんじゃ生き残れる筈がねぇ」
 トオロは何とも答えないが、確信はあった。
 例えあちらのカカロットに倒されなくとも、神精樹に取り込まれた者の末路は決まっている。
 違いはこの小さな存在。
 腕の中のカカロット。
 ターレスの顔に自然と笑みがこぼれた。

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神薙
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職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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