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WJ作品中心のSSブログ。 現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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ブログ障害発生で今日は更新出来ないかと思ってましたが、やっと復旧してくれました(^_^;)
先月もこんな日が実はあったんですよねぇ…


さてさて、気を取り直して。

どんなSSを書くときも…やはり苦手キャラと言うものはいるもので…
トリコの場合はサニーなんですが、DBの場合はベジータだったりします。
…自分設定なベジータ王は良いんですよ…ベジータ【王子】が苦手なんです…

で、苦手なキャラの出番は自然と短くなってしまいます…
苦手キャラは無くしたいですね…話のバランス的にも…
なので今回は大幅改訂しています。
原文は…もっと短かくて半分位しか無かったんですよねぇ(笑)
ページ数の都合もあったし。


※当時(2006年12月発行)の作品を一部改訂しております。



「先の2人で解るだろうが、この世界のカカロットはお前たちと何某かの理由で戦っている。何故、と思う気持ちは有るだろうがそれはこの世界の問題だ」
 自分達の世界ではないから気にしてはならない。
 理由や結末が解ってしまったら、どうしても動きたくなってしまうのが人と言う存在なのだ。
 だからこそ、トオロは必要の無い場面は見せず、カカロットの心を救い出すのに適した場面を選んでいた。
「双方の瞳には憎しみに近い感情が浮かんでいるが…お前達に負の感情を抱いているカカロットの中にお前達のカカロットは眠っている」
 ターレスに抱かれた4歳頃のカカロットと、ラディッツに抱かれた6歳頃のカカロット。
 その小さな手はしっかりと2人の手を握り締めていた。
「さて…次の夢が来たな…」
 一面暗闇だった風景が、彩られたモノへと変わる。
「…次はオレか」
 赤いエネルギーに身を包んだカカロットと対峙しているベジータの姿。
 その顔は以前の自分に良く似ていた。
 サイヤ人の王子としてのプライドに囚われていた     二度と見たくは無いと思っていた姿に。
「こんな形で自分自身にけりをつける事が出来るとはな…」
 あんな自分と対峙しているカカロットから自分達のカカロットの心を引き出せたなら。
 あんな自分しかしらないカカロットが自分の呼び声に答えてくれたなら。
 その時こそ、本当のサイヤ人の王子たる自分になりえるだろう。
「やれるか…やれないか…」
 やれなければ、カカロットの心は戻ってこない。この後、ブロリーがカカロットの心を取り戻したとしても。
 不意にベジータの胸に不安が押し寄せた。
 これ程のプレッシャーを感じた事が果たして今までの人生であっただろうか。
「いや…やってやる!」
 胸元に手をやり、強く握り締める。
 自分にも必ず出来る筈だ、との思いを込めて。
 向こうの自分がカカロットへと攻撃を仕掛けた瞬間、その間に割り込みカカロットへ被弾しそうになったエネルギー弾を全てはじき返す。
 カカロットの目にも、もう1人の己の目にも驚愕の色が浮かんでいた。
「ベジータが…2人…」
 カカロットの目には絶望の色も浮かんでいた。
 戦いの痕跡を見る限り、僅かだがこちらのベジータの方がカカロットよりも戦闘力が上回っている様である。
 その相手が2人に増えたのだから、負ける、と判断してもおかしくは無い。
「貴様は…諦めるのか?相手が2人に増えた程度の事で!」
 自分の知っているカカロットならば、この様な状況でも絶望を抱いたりはしない。
「貴様もだ。同族に対してこの様な行いをするなど…それでもサイヤ人の王子か!」
 この世界の自分にも腹が立つ。
 同族殺しは最大の罪だというのに、この世界の自分からは罪の意識すら感じられない。
「…サイヤ人の有り方が違うと言う事か…」 
 この世界に生まれたのが自分では無くて良かった、と誰にとも無く感謝する。
 ベジータは再び胸元へ手をやると、小さな石のついた装飾品を鎖から引き千切り、それを握り締めたまま、カカロットの元へと近づいていった。
「これは貴様にやる為に作らせた物だ!」
 2人のベジータを見比べているカカロットの目の前に、握り締めていた装飾品を突き出す。
 淡い光を放つ石の嵌められた装飾品。
 その光を放つ石は、あの時の        7年前、カカロットが眠りにつく原因となった月光石だった。
「お前がやりたいと言っていた人数分作らせてある!さっさと取りに来い!」
 カカロットが目覚めないと聞かされた日、フリーザに頼み込んで譲って貰った月光石。
 フリーザはカカロットを危険な目にあわせたベジータに良い感情を抱いてはいなかったが、話を聞き半分を譲ってくれた。
 城に出入りしていた宝石商を通じ、首飾りへとその姿を変えた月光石をベジータは大切に保管し、カカロットが目覚める日を待っていたのだ。
「もう…喧嘩しねぇか?」
「…努力はするつもりだ」
 そっか、とカカロットの呟きが聞こえたかと思うと、眠りについた頃のカカロットが姿を現し、ベジータへと近づいてくる。
 その光景を信じられないモノを見たという表情で、もう一組の自分達が見ていた。
「戻るぞ」
 差し出したベジータの手をカカロットが掴むと、闇の世界へと戻り、もう一組の自分達の姿は見えなくなっていた。

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神薙
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女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
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