WJ作品中心のSSブログ。
現在はDB(親父中心)、トリコ(コマ総受)となってます。
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Pastもやっと最後になりました。
次はSTRAINを更新していくつもりです。
同時にRelatinAnecdoteも更新出来たらなぁとは思ってますが…如何せん…こっちは未発行のモノしか残っておらず、ラストまで書き上げているものが…(^^ゞ
トリコ系のSSも早く続きを上げたい気持ちでいっぱいなので、暫くSTRAINにお付き合い下さい。
…STRAINも完結してなかったりするんですよねぇ…2冊出しているんですが…
このブログ更新作業で完結する事を祈っていますヾ(・・;)ォィォィ
※当時(2006年12月発行)の作品を一部改訂しております。
次はSTRAINを更新していくつもりです。
同時にRelatinAnecdoteも更新出来たらなぁとは思ってますが…如何せん…こっちは未発行のモノしか残っておらず、ラストまで書き上げているものが…(^^ゞ
トリコ系のSSも早く続きを上げたい気持ちでいっぱいなので、暫くSTRAINにお付き合い下さい。
…STRAINも完結してなかったりするんですよねぇ…2冊出しているんですが…
このブログ更新作業で完結する事を祈っていますヾ(・・;)ォィォィ
※当時(2006年12月発行)の作品を一部改訂しております。
「カカロットの様子はどう…」
騒ぎの翌日。
カカロットの様子を見に来たベジータは目の前の異様な光景に言葉を失った。
見渡す限り…使用済みの食器が積み重ねられている。
「いよっ!ベジータ、おめぇも、食うか?」
昨日まで眠り続けていた病人とは思えない。
サイヤ人としても尋常ではない量の料理が次々とカカロットの胃へと収められていく。
「今朝、普通に目を覚ましてからこの調子だよ…」
呆れた口調でブロリーが言うのも頷けた。
既に日は頂点へと達しようとしている。
室内にいる誰もが
「王子、遅かったじゃねぇか。ベジータなんざ連絡入れた途端に料理人連れて飛んできたってのによ」
「なんだと!」
その様な連絡があったとは聞いていない。
「…オレはカカロットに聞きたい事があるだけだ」
本当は何の連絡も無い為、目を覚まさなかったのではないかと心配になり前触れも無く訪問したのだが、それを口に出す気にはなれなかった。
「カカロット。お前のあの力はなんだ」
昨日のサイヤ人とは思えないカカロットの姿。
王宮へ戻り、文献を調べたが該当する記述は1つもなかった。
「ん?今朝、ブロリーにも、聞かれたけどよ…おかわり!」
シッポをパタパタと振り、ベジータの問いに答えつつも嬉しそうに食事を続ける。
「貴様…シッポが…」
生えていた。
この17年。
一度も生える事の無かったシッポが、間違いなく生えている。
「起きたら、生えて、たんだ」
「食べるか喋るか、どちらかにしろ」
ここで食べる事を止めるカカロットではなかった。
それから更に小一時間。
「ぷっはー!食った食った!やっぱ7年も寝ちまってると腹減ってしかたねぇな」
誰しもが呆れるしかなかった。
普通の病人ならば7年も意識不明の寝たきりになっていれば、目覚めて直ぐに固形物を食べられる訳が無い。
「おめぇ達の言う力ってのが何の事なのかオラにもさっぱり解らねぇんだ。ブロリーが切れたから止めようとしたのは覚えてっけど」
そこから先の記憶は無い。
目が覚めたら、ブロリーの面影を持った人物が心配そうに覗き込んでいた。
カカロット自身、7年もの月日が経っているとは思えなかったが、目の前のブロリーと鏡に映る自分の姿に納得し、それを素直に受け入れた。
「無意識の力ってヤツか…それだけなら良いんだけどよ…」
あの時のカカロットは今、目の前にいるカカロットよりも体躯が一回りは大きく、その戦闘力が自分を遥かに凌ぐものであるとバーダックは肌で感じていた。
そして、あの性格。今はまだ確信は持てないが、危惧しなければならない事が1つだけあった。
「なぁなぁ!父ちゃん!トレーニングすりゃオレその力っての出せるようになるかな!」
「さぁてな。グースカと7年も寝てたヤツがそう簡単に身に付けられる力じゃねぇとオレは感じたぜ」
出来る事なら、あの力は二度と出てこないで欲しい。
まるで昔の
「そっか…じゃあ」
「カカロットさん!」
バタン、と大きな音をたてながら、オートドアが抉じ開けられた。
誰だ、と怒鳴りかけたバーダックが慌てて口を噤む。
「あぁ!目を覚まされたと言うのは本当だったのですね!連絡を受けて急いで来たのですよ」
壊されたドアの向こうを見ればザーボンにドドリア、それにギニューの姿まである。
フリーザ軍の最高戦力が今此処に集まっていた。
「お腹は空いていらっしゃいませんか?西の銀河で見つけた珍しい食べ物をカカロットさんの為にずっと保管していたのですよ」
フリーザの言葉にターレスとラディッツは思い当たるものがあった。
フリーザ軍所有の全戦艦に必ず大型の冷凍装置が設置された部屋が一室あったのである。
食料保存庫だと聞かされてはいたが、その部屋から食材を出している雰囲気は無く、何の為の保存庫なのかと軍の中でも様々な憶測が流れていたのだが。
「…なぁ…いくらフリーザ様でも、あの部屋全部カカへの土産じゃねぇよな…」
「全部、かも」
フリーザの合図で室内の空き皿がすぐさま運び出され、代わりに次々と惑星ベジータでは高値で取引されている食品が部屋に運び込まれた。
ざっと計算しても運び込まれた食材全てを売り払えば一財産築けるのではないか、という程の量である。
「さて、カカロットさんへお聞かせしたい話は山の様にあるのですが…今はベジータさん達とお話をしなければならないようですね」
当然の事だが、昨日の騒動は既にフリーザの耳に届いていた。
フリーザが視線を巡らせると、ベジータ王、パラガス、バーダックの3人が頷き、部屋を移す。
「では、フリーザ様に代わって我々が向かった星での出来事を聞かせてやろう!」
食材を運び入れていた特戦隊のメンバーも加わり、話がしたくて仕方が無いという顔をしている。
「なぁ、父ちゃん達…なんかあったんか?」
カカロットもギニュー達の話に興味はあったが、以前フリーザが王と話をする時と言うのは決まって惑星ベジータにとって重要な話をしている時だとドドリアから教えられている。
「仕事の話だろうけどボク達じゃ聞いても解らないだろうし…それよりカカロット、どれから食べてみる?」
「え~と、じゃあそれ!」
「これか!ならばこの果物の生っていた星の話をしてやろう!」
先程の食事の量を知っているベジータ達はまだ食べるのかと呆れ顔だが、ギニュー達は話も聞かせたくてあれもこれもと勧めている。
昨日までの記憶が残っていないならば、カカロットに必要以上の事は知らせる必要が無いと皆が心に誓っていた。
この純粋な心を守る為に。
惑星ベジータにも犯罪者は存在する。
先王の時代には許された行為も、現王は厳しく罰していた。
しかし、今回の首謀者達を惑星ベジータの法で裁くには罪が重すぎる。
弑逆は死罪。
そして同族殺しも死罪。
この法の為に死刑執行官はおらず、死罪の場合は自決の道をとらせる事になっていた。
死罪を言い渡され自決を促された時、素直に死ぬような者が果たしているだろうか。
答えはNO。
死ぬのならばと最後の足掻きをみせる者が大半であった。
今回の相手も死罪を言い渡したとして大人しくしているような者達ではない。下手をすれば獄舎に収監している間に逃げられ兼ねない。
バーダック達は逃亡防止の為に、フリーザの所有する監獄星の使用許可を願い出る予定でいた。
惑星ベジータの獄舎と違い、フリーザ所有の監獄星は星丸々1つが獄舎であり、一度入れば脱獄は勿論の事、惑星中に張り巡らされたセキュリティーにより忍び込む事すら容易ではなく、首謀者達の協力者も手出しが出来ない。
「昨日の兵士達は全て記憶しております。逃亡した者達の隠れ家も突き止めたと部下から連絡が入りました。首謀者のニオンとピメントは高をくくってまだ逃げてはいない様子。出来ましたら一斉に捕縛に出たいところですが…」
兵の数が足りなかった。
王宮にいた兵の半数近くがこの度の反乱に加わっていた為に。
「捕縛の兵に関しては私の軍から必要な者達を必要な数だけ使って下さって結構ですよ」
「ご好意、ありがたくお受けします」
フリーザが惑星ベジータの為に動いたのではなく、カカロットの為に動いている事は十分に承知しているが、この申し出は素直にありがたかった。
こちらの数が圧倒的に反乱者の数を上回っていれば、戦闘行為を行わずに捕縛できる可能性が上がる。
反乱者とは言え、無闇に傷つけるような事をベジータ王はしたくなかった。
「あぁ、そういやベジータ。先王の残したデータの中にオレの遺伝子情報はあったか?」
「?突然どうした。あったとは思うが…どこへ放り込んだか…」
22年前。
見つけた当初は何かあった時の為に、と思いもしたが今となっては何処に保管したのかすら記憶に無い。
「いや…カカロットの事でちょっとな」
「カカロットさんがどうしました!」
身を乗り出すフリーザから、改めてカカロットへの情を感じ取る。
たった一つの勘違いから始まったカカロットとフリーザの交流も今となってはきっかけなど如何でも良くなっている。
現に、シッポが生えたからといってフリーザの態度が変わる事は無かった。
「昨日…一瞬カカロットが目を覚ました時…アイツは姿も違ったが・…目が違った。あれは…【狂戦士】の目だ」
「なん…だと…!」
「…【狂戦士】…か…」
【狂戦士】の目。
バーダックが何を指しているのか、フリーザ以外には覚えがあった。
今は封じられ、表に出る事の無い【狂戦士】。
「オレとアイツは特殊だ。だから遺伝するなんざ思っちゃいねぇが…あの目を見ちまうと…な」
記憶が全く残っていないと聞き自分とは違うと思えるが、それでも安心しきれるものではない。
「理由は解りませんが、何か気にかかる事があるのでしたら、私の船で検査を行いますか?惑星ベジータとは違った医療の発展している星もあります。カカロットさんの身に心配するような事があるのでしたら幾らでも使って下さって結構ですよ」
バーダック達の言っている【狂戦士】がバーダックの持つ称号を指していない事はフリーザにも感じ取れた。
が、踏み入って話を聞くつもりはない。
いずれ
「フリーザ様!た、大変です!」
突然駆け込んできたギニューの姿にその場が一瞬にして緊張に包まれる。
ギニュー特戦隊の隊長たる者を慌てさせるような事態が発生したのかと。
「持ってきた見舞いだけでは足りません!」
「…あいつ…まだ食ってやがるのか…?」
バーダックの呆れきった声に、周りからは自然と笑いが沸き起こった。
翌日、王城に残った兵士達とフリーザ軍の混成部隊が惑星ベジータの数箇所へ散った。
捕縛者二百数十名。
内負傷者百数十名、死者無し。
彼らは一様に首謀者のニオン、ピメントの両名と共にその日の内に監獄星送りとなる。
また、彼らに協力した役人は一掃され、ベジータ王は王位についてから二度目の役職改変を行った。
これにより惑星ベジータは更なる繁栄を遂げる事になる。
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プロフィール
HN:
神薙
性別:
女性
職業:
事務
自己紹介:
サークル活動時
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)
《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
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