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やっとの事で第2話です。
第1話をお読みの方は解ると思いますが【Relation】との差は
Relation:惑星ベジータが健在でフリーザ様が異様に甘い話。
STRAIN:惑星ベジータは崩壊。勿論、フリーザ様は非情なまま。
と…大筋な違いはこんなもんです(^^ゞ
出てくる人達に大差は無いのですが…こっちにもやはりオリキャラが…
…だって…オリキャラおらんと話が進まないんですもん…
まぁ、【Relation】をお読みの方は解るように、それ程多くは出てこないんですけどね。
※当時(2006年5月発行)の作品を一部改訂しております※
心地よい水に揺られ、彼は深い眠りについていた。
己を包む水が段々と減るのを感じ取り、目を開けると見知った顔がそこにはあった。
「目覚めたか?」
「 」
状況が掴めない。
何故、この人物が目の前にいるのか。
何故、己が生きているのか。
「私が解るか?」
「 パラガス…此処は…何処だ」
見た事も無い部屋。
一見、治療室の様では有るが、それにしては狭い。
(第一…オレはヤツの攻撃を防げなかった筈だ…)
敵が放った強大な球状のエネルギーに身体が飲み込まれた感覚が生々しく残っている。
「此処は王の船の中だ」
「船…」
パラガスは頷くと言葉を続けた。
「惑星ベジータの崩壊から…結果としては逃れる事になってしまったベジータ王率いる奇襲部隊のな」
「王の……奇襲部隊……」
一向に思考が纏まらない。
聞かされる単語を理解するのに、普段の倍以上の時間が掛かっている気さえする。
「大丈夫か?」
「済まない、記憶を整理させてくれ」
目の前に居るパラガスは、記憶の中では産まれたばかりの子供と共にベジータ王によって追放処分にされた筈。
この記憶が間違っているのか。
ならば何が正しい記憶なのか。
「お前は…確か…」
「追放された。最も、奴等を欺く為の方便だったがな。実際にはブロリーと共に近隣の惑星へ非難させられていただけだ。万が一の時、ブロリーだけが奴等に対抗しうる手段だろうとな」
ブロリー。
確かカカロットと同じ日に生まれた天才児。
「…カカロット…」
「あぁ、お前の子か。心配するな。崩壊直前に星送りになっている」
「イヤ…それは知っている…」
惑星ミートから帰還した際にすれ違った個人艇。
それに何故カカロットが乗っていると思ったのかは解らないが、確信はあった。
「そうだ…オレはカナッサ襲撃後…トーマ達がオレを置いて出撃して…」
追いかけた先には、ドドリアに襲撃を受け瀕死の状態になったトーマ達の姿。
「彼等も回収した。治療も済み、お前を待っている」
「生きていた…?いや、あの状態で…」
時間が無かった為、最後まで看取ってやる事は出来なかったが、あの状態で長く持つ訳が無い。
「トーマは部隊長クラスの戦闘力を持っていた。その為、回収部隊が見つけた時にもまだ息があった。が…他の3名は…間に合わなかった」
戦闘力が高ければ、その分受けるダメージも少なくなる。
トーマと他の3人とではその差も大きかった。
「そうか…だがキサマの事と言い、奇襲部隊の事と言い…何も知らなかったのはオレ達下っ端だけって事か」
重要な事は全てエリート戦士達によって決定される。
戦いに必要な情報以外が下級戦士へと伝わってくる事は殆ど無かった。
「いや、奇襲部隊に関しては王と部隊の者達以外誰も知らなかった。勿論、私もな。私の事も奇襲部隊の者達は知らなかった。全てを知っていたのは王1人」
この行動に連なる全てが極秘裏に行われていた。
内通者に情報が漏れない様に。
敵に行動を悟られない様に。
「もう一眠りしろ。まだ暫くは宇宙を彷徨う事になる。アヤツ等の目もあるからな」
「…彷徨うなら…地球に行きてぇな…」
「地球?」
辺境の、特に何も無い星だったとパラガスは記憶している。
「運命を変えてやると決めたんだ…カカロットの運命を…必ず…オレの手で…」
カナッサ星人の攻撃を受けてから見えるようになった不思議な夢。
崩壊する惑星ベジータ。
絶対的な力の前に敗れる己の姿。
全てのサイヤ人の思いを背負う事になるカカロット。
まるで未来を暗示しているかの様な不思議な夢。
「オレは死ななかった…カカロットの運命も…変えられる筈…だ……」
強い睡魔がバーダックを襲う。
「何か変化があれば、また起こしにきてやる…バーダック…その身体…恨むなら……」
パラガスの呟きがバーダックに聞こえる事は無かった。
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《BlueSkyHero》では【蒼皇那鬼(ソウコウ ナキ)】
《Legend-Of-DragonBall》では【神薙(カンナギ)】
と、サークル名を変える時にPNまで変えたりしたお馬鹿です(笑)
どんなジャンルにも手を出しますが、自分が書くジャンルは少なかったりします…
今はタイバニ(兔虎)にもハマってたり…
基本、親父好きです(爆)